アリストマコス
アリストマコス · Aristomachus · Aristomachos
ギリシア神話の人物の名。テーバイ攻めの七将ヒッポメドーンの父、およびヘーラクレイダイの帰還を企てて神託を誤読し敗死した者が知られる。後者の子らがペロポネーソスを三分した。
解説
概要
アリストマコス(Ἀριστόμαχος)は、ギリシア神話の人物の名である。主として二人が知られる。
同名の人物たち
タラーオスの子。 アルゴス王タラーオスとリューシマケーの子で、アドラーストス、パルテノパイオス、プローナクス、メーキステウス、エリピューレーと兄弟姉妹。ヒッポメドーンの父であり、ヒッポメドーンはテーバイ攻めの七将の一人とされる。
ヘーラクレイダイの一人。 ヒュロスとイオレーの子クレオダイオスの子で、テーメノス、クレスポンテース、アリストデーモスの父。
ヒュロスに続いてペロポネーソスへの帰還を企て、デルポイの神託を授かった。しかし解釈を取り違え、オレステースの子ティーサメノスとの戦いに敗れて死んだ。
図像と象徴
固有の図像は伝わらず、本サイトも主画像を掲げない。
第二のアリストマコスの死は、ヘーラクレイダイの帰還が三度失敗したことの二度目にあたる。神託の誤読が敗北を招くという型は、ヘーラクレイダイの物語に繰り返し現れる。「第三の実り」を三年後と解して失敗し、実は第三世代を意味していた——といった筋である。
関わる神格・伝承
第一の父はタラーオス、子はヒッポメドーン。第二の父はクレオダイオス、子はテーメノス、クレスポンテース、アリストデーモス。
第二のアリストマコスの子らは、ついにペロポネーソスへ帰還してこれを三分した。テーメノスがアルゴス、クレスポンテースがメッセーニア、アリストデーモスの子らがスパルタを得る。アリストデーモスの妻がアルゲイアーであり、その双子がスパルタ二王制の祖となった。
文化的足跡
日本語圏でこの名が挙げられることはまずない。ヘーラクレイダイの帰還——ドーリス人の南下を神話化したもの——の系譜に現れる程度である。