アリストマコス
アリストマコス · Aristomachus · Aristomachos
ギリシア神話の人物の名。テーバイ攻めの七将ヒッポメドーンの父、およびヘーラクレイダイの帰還を企てて神託を誤読し敗死した者が知られる。後者の子らがペロポネーソスを三分した。
解説
概要
アリストマコス(Ἀριστόμαχος / Aristomachos)は、ギリシア神話に現れる数人の人物の名である。とくに、アルゴス王アドラーストスの兄弟と、ヘーラクレイダイの一人の二人が知られる。
同名の人物たち
アルゴスのアリストマコスは、タラオスとリューシマケーの子で、アドラーストス、プローナクス、メーキステウス、エリピューレーのきょうだいである。子のヒッポメドーンはテーバイ攻めの七将の一人となった(アポロドーロス3.6.3)。
ヘーラクレイダイのアリストマコスは、ヒュロスの子クレオダイオスの子で、テーメノス、クレスポンテース、アリストデーモスの父である。祖父ヒュロスが神託を取り違えて敗死したのち、アリストマコスもまたペロポネーソスへの帰還を企てた。アポロドーロス(2.8.2)によれば、神託は「狭い道を通って」と告げたが、彼はこれを陸路のコリントス地峡と解して攻め入り、敗れて死んだ。子のテーメノスが改めて神託を問うと、「狭い道」とは地峡の右手、海峡を渡る道のことであったと明かされた。
図像と象徴
固有の図像は伝わらず、本サイトも主画像を掲げない。
系譜と関係
アルゴスのアリストマコスは、父タラオス、母リューシマケー、子ヒッポメドーン。ヘーラクレイダイのアリストマコスは、父クレオダイオス、子テーメノス、クレスポンテース、アリストデーモス。
文化的足跡
二度にわたる神託の取り違えと第三世代での成功という筋は、ヘーラクレイダイの帰還の物語の骨組みをなしている。アリストマコスの子らが国を三分したことで、スパルタ、アルゴス、メッセーニアの王家の由来が定まる。
領分・別名
親・配偶者・子までを表示(全体はフル系図ページへ)。実線=主要伝承/点線=異伝・別系統。