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シビュラの書

ローマ国家が保管した神託集。クーマエの巫女シビュッラが王タルクィニウスに売ったと伝えられる。疫病・怪異・敗戦などの非常時に元老院の議決を経てのみ開かれ、解読は専任の神官団が担った。その答えはしばしば「新たな神を迎えよ」という形を取り、ケレースプロセルピナへのギリシア式祭儀の導入、大母神のローマ招致、フローラの神殿創建、世紀祭の挙行などがこの書に基づくとされた。外来の祭祀を正規の手続きで取り込むための装置であった。前83年の火災で焼失し、各地から集め直されている。

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