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タングリスニルとタングニョースト
PLATE — TANNGRISNIR OK TANNGNJÓSTR
NORÐR · 北欧神話
TANNGRISNIR OK TANNGNJÓSTR

タングリスニルとタングニョースト

タングリスニル · タングニョースト · Tanngrisnir

アマーリア・ショッペ『北欧の英雄と神々』(1832年)の挿絵、画家不詳 PUBLIC DOMAIN

トールの戦車を引く二頭の山羊で、名は「歯を剥く者」「歯を軋らせる者」。屠って食べても、骨と皮から翌日に蘇る。「ギュルヴィたぶらかし」では、農夫の子シャールヴィが髄を取ろうと骨を割ったため一頭が脚を引きずり、償いにシャールヴィとレスクヴァがトールの従者となった。

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解説

概要

タングリスニルとタングニョースト(Tanngrisnir and Tanngnjóstr)は、北欧神話において神トールの戦車を引く山羊である。

『古エッダ』と『スノッリのエッダ』に確認される。名はそれぞれ「歯を剥く者」「歯を軋らせる者」と訳される。

神話・物語

『スノッリのエッダ』は、トールが山羊を料理すると、その肉が糧となり、翌日には骨と皮から再び生き返ると記す。骨を傷つけてはならないという条件がある。

シャールヴィの一件

『ギュルヴィたぶらかし』第44章によれば、トールとロキがヨトゥンヘイムへ向かう途上、農夫の家に泊まった。農夫の名は記されない。『ヒュミルの歌』は山羊を預けた家の主をエギルと呼び、終わりの節で山羊の脚の一件とその償いに触れている。トールは山羊を屠って一同に振る舞い、骨を皮の上に置くよう命じた。

農夫の子シャールヴィが、髄を取ろうとして腿の骨を割った。翌朝トールが槌で骨と皮を聖別して山羊を蘇らせると、一頭が後脚を引きずっていた。

激怒したトールに対し、農夫は詫びて子のシャールヴィと娘のレスクヴァを従者として差し出した。二人は以後、トールに仕える。

解釈

食べても再生する動物という主題は、北欧の他の記述にも現れる。ヴァルハラの猪セーフリームニルも、毎日食べられて翌日には元に戻る。

骨を傷つけると再生が損なわれるという条件は、シャーマニズムにおける動物の再生の観念——骨を保てば動物は蘇る——と比較されてきた。北ユーラシアの狩猟民に広く見られる信仰である。

図像と象徴

本サイトが掲げるのは、アマーリア・ショッペ『北欧の英雄と神々』(1832年)に載ったトールの図である(画家は記されていない)。山羊に引かれた戦車を描く。

トールが戦車で天を駆ると、その轟きが雷鳴になるとされた。トールには「車のトール」(オク・ソール)という添え名がある。

系譜と関係

トールの山羊。シャールヴィとレスクヴァの由来。

文化的足跡

北欧の伝統的なクリスマスの飾り「ユールの山羊」(ユールボック)は、トールの山羊に由来するとする説がある。藁で作った山羊を飾る習俗が、今日も続いている。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q1047946 — 骨格データの出典
Commons
Tanngrisnir and Tanngnjóstr — 図像カテゴリ