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PLATE — SÆHRÍMNIR
NORÐR · 北欧神話
SÆHRÍMNIR

セーフリームニル

セーフリムニル · セーフリームニール · サエフリームニル

北欧神話でヴァルハラの戦士たちに供される獣。毎日殺されて煮られ、夕べにはふたたび元のからだに戻る。

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解説

概要

セーフリームニル(Sæhrímnir)は、北欧神話においてヴァルハラの戦士たちの食料となる獣である。毎日殺されて煮られ、夕べにはふたたび元のからだに戻る。料理を担うのは神々の料理人アンドフリームニルで、鍋はエルドフリームニル(「火に煤けた」の意)という。

この獣が何であるかは、資料によって食い違う。スノッリは明確に猪だと言う。しかし彼が典拠とした詩は種を特定しておらず、名の語義もまた猪とは噛み合わない。

登場する物語

古エッダ』の『グリームニルの言葉』で、変装したオーディンがこの獣に触れる。アンドフリームニルがエルドフリームニルでセーフリームニルを煮る、肉のなかで最上のものだが、エインヘリャルがそれで養われていることを知る者は少ない——という趣旨の一節である。

『散文のエッダ』の『ギュルヴィたぶらかし』第38章は、これを問答に組み込む。ギュルヴィが、世界の始まり以来戦場で倒れた者すべてがヴァルハラに来ているのなら、その全員に何を食わせるのかと問う。高き者は、確かに大勢いるし今後さらに増えるが、狼が来るときには少なすぎると思えるだろうと答える。そして食料は問題ではないと言う——ヴァルハラに、セーフリームニルの肉で足りぬほど人が集まることはない。この獣は毎日アンドフリームニルによって鍋で煮られ、夕べにはまた元どおりになる。

ギュルヴィがオーディンも同じものを食べるのかと問うと、高き者は、オーディンは食卓の食物をすべて狼に与え、自らは葡萄酒だけを口にして食物を必要としないと答えた。

『詩語法』末尾の名彙集ナヴナスルルでは、この名が豚の名の一覧に挙げられている。

図像と象徴

確実な図像は伝わらず、本サイトも主画像を掲げない。

象徴として中心にあるのは、殺されては戻るという循環である。ルドルフ・ジメクは、永遠に更新される獣という主題がトールの二頭の山羊——屠って食べても、皮と骨を残せばよみがえる——にも見られることを指摘し、シャーマニズム的な供犠儀礼を指し示す可能性があるとする。同時に彼は、『グリームニルの言葉』と『ギュルヴィたぶらかし』の食い違いをスノッリによる潤色とみて、そこには「中世の楽園」の性格が持ち込まれていると述べる。

種の問題は解決していない。今日の研究では、この名はおおむね「煤けた海の獣」「煤けた海の生き物」と解される。古ノルド語の seyðir(調理用の穴)との関連を説く見方もある。いずれにせよ、猪を指す語ではない。スノッリが猪と断定したのは、彼の時代の理解によるのか、別の伝承によるのか、決めがたい。

ヤーコプ・グリムは、この獣に英雄祭祀の反映を読んだ。ギリシアでは神への供物と英雄への供物が異なり、神には臓物と脂だけが捧げられて香りで足りるのに対し、神格化された英雄には肉と血そのものが要る。ヴァルハラに迎えられたエインヘリャルが煮た肉を食べ、アース神族がそれを分け合ったとは語られない——ここに神と半神への供犠の差を見るべきではないか、というのである。19世紀の議論だが、記述の非対称に着目した点は今も参照される。

関わる伝承

料理人アンドフリームニル、鍋エルドフリームニル、そしてこの獣自身。三者の名がいずれも hrím(煤、霜)の要素を含んでおり、韻を踏んだ一組として作られている。神話の細部が詩の技法から生まれることを示す例である。

同じヴァルハラには、蜜酒を出す牝山羊ヘイズルーンと牡鹿エイクシュルニルがいる。肉と酒の双方が尽きないという設定によって、無限に増え続ける戦士たちの館が成り立っている。

文化的足跡

セーフリームニルは、ヴァルハラの宴を語るときにほぼ必ず言及される。無限に供給される食料という着想は分かりやすく、北欧の死後観を紹介する文脈で繰り返し引かれてきた。

現代の翻案では、たいていスノッリに従って猪として描かれる。ただし原典の詩がそう言っているわけではないことは、あまり知られていない。名が示すのはむしろ海の獣であり、この不一致は中世の写本の段階ですでに生じていた。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q912587 — 骨格データの出典