スクルド
スクルズ · Skuld
北欧神話のノルンの一柱で、ウルズ、ヴェルザンディとともに運命を定める。名は「負うべきこと」を意味し、英語の should、ドイツ語の Schuld と同語源。『巫女の予言』と「ギュルヴィたぶらかし」ではワルキューレとしても現れ、「最も若いノルン」として戦死者を選びに馬を駆る。
解説
概要
スクルド(Skuld、「負債」あるいは「義務」。英語の should と語源を共有する)は、北欧神話におけるノルンである。ウルズ(古ノルド語で「運命」)とヴェルザンディ(おそらく「生成」あるいは「現在」)とともに、人々の運命を定めるとされる三柱のノルンをなす。
スクルドは、少なくとも二つの詩においてワルキューレとしても現れる。
記述
『巫女の予言』第二十節において、三柱のノルンの一人として名が挙げられる。
『スノッリのエッダ』の「ギュルヴィたぶらかし」第15章も、三柱のノルンとしてウルズ、ヴェルザンディ、スクルドを挙げる。
ワルキューレとして
『巫女の予言』第三十節は、オーディンの館へ馬を駆るワルキューレたちを列挙し、そのなかにスクルドを含める。「盾を持つスクルド」と記される。
『ギュルヴィたぶらかし』第36章も、ワルキューレの名を並べたあとに、グズ、ロタ、そして「最も若いノルン、スクルド」が戦死者を選びに馬を駆ると記す。エインヘリャルに酒を運ぶワルキューレを挙げる『グリームニルの言葉』第36節の名簿には、スクルドの名はない。
名と未来
スクルドは古ノルド語のスクラ(「〜すべきである」「〜する定めである」)に由来し、「負うべきこと」を意味する。英語の should、ドイツ語の Schuld(罪・負債)と同語源である。
図像と象徴
固有の図像は伝わらず、本サイトも主画像を掲げない。
系譜と関係
ウルズ、ヴェルザンディとノルンの三柱をなす。ワルキューレの一人でもある。
『フロールヴ・クラキのサガ』に登場する魔女スクルドは、同名の別人である。