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サテュロス
PLATE — ΣΆΤΥΡΟΣ
HELLAS · ギリシア神話
ΣΆΤΥΡΟΣ

サテュロス

サチュロス · サティロス

Gary Todd CC0

ギリシア神話の野山の精で、酒神ディオニューソスに従う半人半獣の男たち。古くは馬の耳と尾をもち、ヘレニズム期からパーンと混じって山羊の脚と角をもつようになった。年老いた者はシーレーノスと呼ばれ、サテュロス劇の合唱隊となった。

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解説

概要

サテュロス(Σάτυρος)は、ギリシア神話に登場する野山の精であり、酒神ディオニューソスにつき従う半人半獣の男たちである。古くは馬の耳と尾をもつ姿で表され、酒と音楽、舞踏と情欲を好む。

神話・物語

サテュロスは、ディオニューソスの一行に加わって、笛を吹き、踊り、酒に酔い、ニンフや女信徒マイナスたちを追いかける者として語られる。ヘーシオドスの名で伝わる『名婦列伝』の断片は、サテュロスをポローネウスの五人の孫娘の子とし、山のニンフ(オレイアス)やクーレーテスと兄弟にする。

年老いたサテュロスはシーレーノスと呼ばれる。なかでもニューサ山で幼いディオニューソスを育てた養い親シーレーノスが名高い。ヘロドトスは、ミダース王に捕らえられたシーレーノスが王に知恵を授けた話を伝える。笛の名手マルシュアースはアポローンに音楽の腕比べを挑み、敗れて生きながら皮を剥がれた。

アテナイのディオニューシア祭では、サテュロスに扮した合唱隊が登場するサテュロス劇が、三つの悲劇のあとに上演された。完全な形で残るのはエウリーピデースの『キュクロープス』だけで、ソポクレースの『追跡者たち』は約450行が、多くは断片として残る。

渦巻き形の把手をもつ大きな壺に、寝椅子のディオニューソスとアリアドネ、その下にサテュロスの衣装と仮面をつけた役者たちや笛吹きが並ぶ
サテュロス劇の出演者たちを描いた「プロノモスの壺」(前410〜前390年頃のアテナイ製渦形クラテール、ナポリ国立考古学博物館)ArchaiOptix / CC BY-SA 4.0 — Wikimedia Commons

図像と象徴

アルカイック期と古典期の美術では、サテュロスは馬の耳と尾をもち、なかには馬の脚をもつ者もいる。前6世紀には、人の脚で表されることが多くなった。山羊の特徴が現れるのはヘレニズム期からで、山羊の脚と角をもつ牧神パーンと混じり合ったためである。ローマ人はサテュロスを、はっきり山羊の姿をしたファウヌスたちと同一視した。

蓋付きの壺の胴に、黒い人物像で、ぶどうを踏み酒を仕込む馬の耳と尾をもつサテュロスたちが描かれている
ぶどうを踏んで酒を造るサテュロスたち(アマシスの画家、前540〜前530年頃、ヴュルツブルク、マルティン・フォン・ヴァーグナー博物館)Daderot / パブリックドメイン — Wikimedia Commons

本サイトが掲げるのは、幼いディオニューソスを抱くシーレーノスを表した、ローマ時代(1〜3世紀)の大理石像である。

系譜と関係

ディオニューソスの従者としてその一行をなし、牧神パーンとも近い。年老いた者はシーレーノスと呼ばれる。ローマでは、牧神ファウヌスに従う森の精ファウヌスたちと重ね合わされた。

文化的足跡

サテュロスはルネサンスのヨーロッパ美術に再び現れ、ファウヌスと区別されずに、人と山羊の特徴をさまざまな割合で備えた姿で描かれた。ミケランジェロの《バッコス》(1497年)の足もとには山羊の脚のサテュロスがおり、デューラーの銅版画《サテュロスの家族》(1505年)は、家族と暮らすサテュロスの像として最もよく知られる。

木の下に座り子を抱く女性と、その傍らで笛を吹く山羊の脚のサテュロスを描いた小さな銅版画
アルブレヒト・デューラー《サテュロスの家族》(1505年、銅版画、ワシントン・ナショナル・ギャラリー)Albrecht Dürer / CC0(パブリックドメイン) — Wikimedia Commons
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領分・別名

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資料

Wikidata
Q163709 — 骨格データの出典
Commons
Satyrs — 図像カテゴリ