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PLATE — SꜢḤ
AEGYPTVS · エジプト神話
SꜢḤ

サフ

サフ · Sah · sꜣḥ

オリオン座を表す古代エジプトの神。『ピラミッド・テキスト』で「神々の父」と呼ばれ、ファラオは死後オリオンへ旅するとされた。シリウスの女神ソプデトを配偶者とし、のちオシリスと同一視された。

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解説

概要

サフ(sꜣḥ / Sah)は、オリオン座を神格化した古代エジプトの神である。エジプト人の見た「サフ」の星群は、今日のオリオン座にうさぎ座の星々を加えた範囲に及ぶ。古王国の王墓に刻まれた『ピラミッド・テキスト』では「神々の父」と呼ばれ、死んだ王が天へ昇るときの道連れとして繰り返し現れる。

神話・物語

ピラミッド・テキストにおける王の来世は、星の運行として語られる。第442章は「見よ、彼はサフとして来た。見よ、オシリスはサフとして来た」と唱え、天が王をサフとともに孕み、王はサフとともに東の空に昇って西の空に沈むと続ける。同じ章は、これに三番目として加わる者にソプデト(シリウス)の名を挙げる。オリオンが東の地平に現れてまもなくシリウスが昇るという実際の天の順序が、そのまま王と神々の行列になっている。

この章でサフとオシリスはすでに重ねられており、のちにはオリオン座そのものがオシリスの星と見なされるようになった。一年のある時期に姿を消し、ふたたび夜明けの空に戻る星座は、死んで甦る神にふさわしかった。対をなすソプデトがイシスに重ねられたことで、天の二つの明るい星は、オシリスとイシスの夫婦として読まれることになる。

図像と象徴

中王国の棺の蓋に描かれた天文図や、デンデラのハトホル神殿の天井図では、頭上に星を戴き、手に杖を持って小舟に立つ男の姿で表される。多くの場合、振り返るように後方を向き、うしろに続く牝牛またはソプデトの舟を見やる構図をとる。

天文図のなかのサフは、夜の時刻を測るデカン(三十六の星群)の並びと隣り合って描かれた。星の出没で時を知る暦の技術と、王の来世観とが、同じ星座の上に重ねられていたことになる。

系譜と関係

配偶者はソプデトで、その子が東方辺境の神ソプドゥとされる。オシリスとは、ピラミッド・テキストの段階から同じものとして語られた。

文化的足跡

ギザの三大ピラミッドの配置をオリオン座の三つ星に重ねる「オリオン相関説」(1994年)は広く知られるが、天文学・考古学のいずれからも支持されていない。王の昇天とオリオンを結ぶピラミッド・テキストの章句が、この説の出発点として引かれている。

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領分・別名

親・配偶者・子までを表示(全体はフル系図ページへ)。実線=主要伝承/点線=異伝・別系統。

収載データなし
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資料

Wikidata
Q10867688 — 骨格データの出典