ロデー
ロデ · ロドス · Rhode
ポセイドーンとアムピトリーテーの娘でロドス島の名祖。海から現れた島でヘーリオスの妻となり、七人のヘーリアダイを産んだ。ロドスの太陽崇拝の神話的基礎。
解説
概要
ロデー(Ῥόδη / Rhodē、ロドス Ῥόδος とも)は、ギリシア神話でロドス島の名祖とされる女神(ニュンペー)である。太陽神ヘーリオスの妻となり、七人の息子ヘーリアダイを産んだ。アポロドーロス(1.4.6)はポセイドーンとアムピトリーテーの娘とし、トリートーンを兄弟に挙げる。
神話・物語
最もまとまった物語は、ピンダロス『オリュンピア祝勝歌』第7歌にある。前464年、ロドスの拳闘家ディアゴラスの勝利を讃えたこの歌によれば、神々がくじで地上を分け合ったとき、ヘーリオスはその場におらず、取り分を得られなかった。ゼウスはくじを引き直そうとしたが、ヘーリオスは、灰色の海の底から育ち上がってくる土地が見えると言ってこれを断り、その島を自分のものとすることを神々に誓わせた。海から現れた島がロドスであり、ヘーリオスはそこで同じ名のニュンペーと結ばれた。七人の息子のうち一人から生まれた三人の孫が、カメイロス、イアーリュソス、リンドスの名をもつ三つの町を開いたと歌は結ぶ。
系譜は資料によって異なる。前1世紀のディオドーロス(5.55〜56)は、ロドスをポセイドーンとタラッサの娘ハーリアーとの娘とし、島の先住の一族テルキーネスとも縁続きにする。ディオドーロスはまた、ヘーリアダイが天文の知識に秀でていたこと、兄弟の一人テナゲースを妬みから殺して島を離れた者がいたことを伝える。ほかにアプロディーテーの娘、オーケアノスの娘とする説もある。
図像と象徴
ロデーその人を名指しできる古代の作例は知られておらず、本サイトも主画像を掲げない。名は「薔薇」(ロドン)と結びつけて解されてきた。前408年に三つの町が合同してロドス市を建てて以後、この都市が発行した貨幣は、表にヘーリオスの頭部、裏に薔薇の花を刻むのを通例とした。花は島の名を音で示す紋章であった。
系譜と関係
父はポセイドーン、母はアムピトリーテー(ディオドーロスではハーリアー)。夫はヘーリオス。子は七人のヘーリアダイで、ディオドーロスはオキモス、ケルカポス、マカル、アクティス、テナゲース、トリオパス、カンダロスの名を挙げ、娘エーレクトリュオーネーを加える。三つの町の名祖カメイロス、イアーリュソス、リンドスは孫にあたる。
文化的足跡
前3世紀初めにリンドスのカレースが造ったヘーリオスの青銅の巨像は、世界の七不思議の一つに数えられたが、前226年頃の地震で倒れた。ロドスの太陽崇拝の起源は、ピンダロスの歌のなかで、島の誕生とこの女神との婚姻に置かれている。
領分・別名
親・配偶者・子までを表示(全体はフル系図ページへ)。実線=主要伝承/点線=異伝・別系統。