ロデー
ロデ · ロドス · Rhode
ポセイドーンとアムピトリーテーの娘でロドス島の名祖。海から現れた島でヘーリオスの妻となり、七人のヘーリアダイを産んだ。ロドスの太陽崇拝の神話的基礎。
解説
概要
ロデー(Ῥόδη)は、ギリシア神話の女神である。ポセイドーンとアムピトリーテーの娘で、アポロドーロスによればトリートーンとベンテシキューメーという兄弟姉妹がいる。
神話・物語
ピンダロス『オリュンピア祝勝歌』第7歌によれば、ロドス島の名祖である。太陽神ヘーリオスの妻となり、七人の子——ヘーリアダイ——を産んだ。
この祝勝歌が語るところでは、神々が世界を分配したとき、ヘーリオスは不在で取り分を得られなかった。ゼウスが再分配を申し出たが、ヘーリオスは断り、海の底から新しい島が現れるのを見たと言って、その島を自分のものとした。それがロドス島であり、ヘーリオスはそこでニュンペーのロデーと結ばれた。
系譜は資料によって異なる。ポセイドーンとアムピトリーテーの娘とするほか、ポセイドーンとハーリアーの娘、あるいはアプロディーテーの娘、オーケアノスの娘とする説もある。
図像と象徴
固有の図像は伝わらず、本サイトも主画像を掲げない。
名は「薔薇」(ロドン)に由来するとされ、ロドス島の名の由来でもある。海から現れた島が、海神の娘の名を負い、太陽神の妻となる。海と太陽が島において結ばれるという構成であり、ロドス島の太陽崇拝——巨像で名高い——の神話的な基礎をなしている。
関わる神格・伝承
父はポセイドーン、母はアムピトリーテー。夫はヘーリオス。子はヘーリアダイの七人。
ヘーリアダイは天文学と航海術に優れ、ロドス島の三都市——リンドス、イアーリュソス、カメイロス——の祖となったとされる。
文化的足跡
ロドス島の巨像——ヘーリオスの青銅像——は、世界の七不思議の一つに数えられた。その太陽崇拝の起源が、この女神との婚姻に置かれている。
日本語圏では、ロドス島の名祖として言及される程度である。
領分・別名
親・配偶者・子までを表示(全体はフル系図ページへ)。実線=主要伝承/点線=異伝・別系統。