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多宝如来
PLATE — प्रभूतरत्न
DHARMA · 仏教の尊格
प्रभूतरत्न

多宝如来

たほうにょらい · プラブータラトナ · 多宝仏

釈迦と多宝の二仏並坐像(シンガポール仏牙寺蔵)/CC BY 2.0 CC BY 2.0

『法華経』見宝塔品で、釈迦の説法の場に宝塔とともに大地から涌き出て、その教えが真実であると証明した過去仏。座を分けて釈迦と並んで坐し、二仏並坐像で表される。多宝塔と一塔両尊の本尊の由来。

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解説

概要

多宝如来(たほうにょらい、Prabhūtaratna)は、仏教の『法華経』に登場する過去仏で、東方の宝浄国の教主である。名はサンスクリット名の意訳で、「多くの宝」を意味する。釈迦が法華経を説く場に宝塔とともに現れ、その教えが真実であると証明した。

神話・物語

『法華経』見宝塔品によれば、釈迦の説法の場に、七宝で飾られた巨大な塔が大地から涌き出て空中にとどまり、塔のなかから「善い哉、釈迦牟尼世尊よ、説かれることはすべて真実である」と讃える声が響いた。

釈迦はその由来を語る。多宝如来は菩薩であったとき、自分が滅度したのち、十方のどこであれ法華経が説かれる所には、全身を納めた塔が涌き出て証人となろうと誓った。そしてこの塔を開くには、法を説く仏が十方の世界に分かれて教化している自らの分身の諸仏をすべて呼び集めなければならない。釈迦は分身の諸仏を集め、右の指で塔の扉を開いた。なかには多宝如来が禅定の姿で坐しており、座の半分を空けて釈迦を招いた。二仏は塔のなかに並んで坐し、釈迦は神通力で聴衆を虚空に引き上げて説法を続けた。

図像と象徴

多宝如来の単独の像はほとんどなく、塔のなかに釈迦と並んで坐る「二仏並坐像」で表される。中国では北魏の雲崗石窟などに多くの作例があり、法華経信仰の広がりを伝える。日本では、奈良・長谷寺の銅板法華説相図(国宝)が、見宝塔品の宝塔を浮彫で表している。主画像は、シンガポール仏牙寺の二仏並坐像である。

系譜と関係

釈迦如来と並坐する。法華経を説く場に現れて証明する仏である。

文化的足跡

多宝塔は、この宝塔にちなむ仏塔の形式で、日本の寺院建築に広く建てられた。宝塔に釈迦・多宝の二仏を並べて本尊とする「一塔両尊」は日蓮宗で重んじられ、その本尊では二仏の左右に上行菩薩ら四菩薩を配する。

なお仏教は今日も信仰されている生きた宗教であり、本項の記述はその尊格の伝承と図像に関する学術的な整理である。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q1815876 — 骨格データの出典