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パリアカカ
PLATE — PARYAQAQA
INCA · インカ神話
PARYAQAQA

パリアカカ

パリアカカ · パリヤカカ · Pariacaca

Cordillera Pariacaca (Wikimedia Commons) CC BY-SA 3.0

ペルー・アンデスの山とその神で、五つの卵から孵った五羽の隼が五人の兄弟となった。火の神ワリャリョ・カルウィンチョと水と雹で戦って勝ち、東の低地へ追った。『ワロチリ写本』は偶像撲滅のための聞き書きが伝承を残した唯一の文献である。

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解説

概要

パリアカカは、ペルーのアンデス山脈にそびえる標高5,751メートルの山であり、その山そのものである神(ワカ)である。16世紀末から17世紀初めにワロチリ地方の先住民の伝承を書き留めた『ワロチリ文書』で、中心的な役割を担う。五つの卵から五人の兄弟として生まれ、人の子を食べていた火の神ワリャリョ・カルウィンチョを水と雹で打ち破り、東の低地へ追いやったと語られる。ワロチリの人々の守り神である。

なお本サイトの分類では、インカ/アンデスの体系に含めて扱う。

五つの卵から

パリアカカは、コンドルコトの山に現れた五つの卵から生まれた。卵からは五羽の隼がかえり、それが人の姿となって、五人の兄弟として火の神に挑んだという。パリアカカは五人でありながら一人でもある。複数でありながら一つであるという神のあり方は、アンデスの神々にいくつも見られる。

水と火の戦い

ワリャリョ・カルウィンチョは、人の子を食べる火の神であった。パリアカカは水と雹で攻め、ワリャリョは火で応じた。パリアカカが勝ち、ワリャリョは東の低地アンティへと追われた。高地の水(雨や雪、雹)と、低地の火(熱さや乾き)との対立が、神々の戦いとして語られているのである。高さによって大きく異なるアンデスの自然が、そのまま神話の構図になっている。この戦いは、パリアカカを祀るワロチリの人々と、ワリャリョを祀るワンカの人々との対立も映している。

『ワロチリ文書』

『ワロチリ文書』は、アンデスの人々の言葉ケチュア語で書かれた文書で、アンデスの伝統的な信仰を先住民の言葉で伝える、ほかに例のない資料である。カトリックの司祭フランシスコ・デ・アビラが、偶像崇拝を摘発する目的で、先住民の信仰を聞き書きさせたものであった。信仰を消し去るために記録されたものが、今日その信仰を知るための唯一の手がかりとなっているのである。「アンデスの聖書に最も近いもの」と評されることもある。

図像と象徴

本サイトが掲げるのは、パリアカカ山である。

関わる神格・伝承

ワリャリョ・カルウィンチョと対立し、ワロチリの人々の守り神である。

文化的足跡

パリアカカ山とそのまわりは、今日も先住民の共同体の聖地となっている。

なおアンデスの伝統は今日も継承されている生きた文化であり、本項の記述はその伝承に関する学術的な整理である。

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領分・別名

INTERPRETATIO — 同一視・同源
イリャパ インカ神話 同一視
ヤウヨスの水と嵐の神。『ワロチリ文書』に伝わる。インカ併合後、雷神イリャパの地方形として万神殿に組み入れられた
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資料

Wikidata
Q3648017 — 骨格データの出典