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PLATE — WALLALLU QARWINCHU
INCA · インカ神話
WALLALLU QARWINCHU

ワリャリョ・カルウィンチョ

ワリャリョ・カルウィンチョ · Huallallo Carhuincho · Wallallu Qarwinchu

ワンカ族の主神である火の神で、犬の特徴を持つ人として描かれ、生まれる子の二人に一人を捧げさせて食った。パリアカカに水と雹で敗れ、東のアマゾン低地へ追われた。神々の戦いが民族の対立を語る構造を持つ。

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解説

概要

ワリャリョ・カルウィンチョは、17世紀初めにペルーのワロチリ地方の伝承を書き留めた『ワロチリ文書』に登場する、火の神である。隣り合うワンカの人々の主神とされ、人が産む子の二人に一人を自分に捧げさせて食べる恐ろしい神として描かれる。ワロチリの人々の神パリアカカに戦いで敗れ、東の低地へ追われた。神々の争いが、二つの民族の対立として語られているのであり、記録が勝った側から書かれていることにも注意が要る。

なお本サイトの分類では、インカ/アンデスの体系に含めて扱う。

子を食べる神

ワリャリョは、犬のような特徴を持つ人の姿で描かれる。人々が産む子のうち、二人に一人を自分に捧げるよう求め、捧げられた子を食べた。従わなければ災いをもたらす、恐れによって祀られる神であった。

パリアカカとの戦い

パリアカカは五人の兄弟の姿で現れて、ワリャリョに戦いを挑んだ。ワリャリョは火を放ち、パリアカカは雨と雹を降らせた。敗れたワリャリョは、東のアンティ、つまりアマゾンの低地へ追われていった。ワリャリョの子である蛇や、頭の二つある鳥も、石に変えられたり、追われたりしたという。

民族の対立

『ワロチリ文書』のなかで、この戦いは民族の対立を映している。ワリャリョはワンカの人々の神であり、パリアカカはワロチリの人々の神である。神々の戦いが、そのまま人々の集団どうしの関係を語っているのである。メソポタミアの都市ラガシュの神ニンギルスと、隣の都市ウンマの神シャラとの争いにも、同じ構造が見られる(このシャラは、天候神アダドの妻シャラとは別の神である)。敗れた側の神が悪しき存在として描かれるのは、記録が勝った側から書かれているためである。

高地と低地

ワリャリョが追われた先のアンティは、アンデスの東の斜面に広がるアマゾンの低地である。アンデスの人々の暮らしと世界の見方は、高地(プーナ)、谷(ケチュア)、低地(アンティやユンガ)という、高さによる区分に根ざしている。高地の人々にとって、低地は異質な世界であった。追放された神が、そこへ送られたのである。

図像と象徴

固有の図像は伝わらず、本サイトも主画像を掲げない。

関わる神格・伝承

パリアカカに敗れた、ワンカの人々の主神である。

文化的足跡

日本語でこの名が挙げられることは、まずない。『ワロチリ文書』の研究のなかで言及される。

なおアンデスの伝統は今日も継承されている生きた文化であり、本項の記述はその伝承に関する学術的な整理である。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q117847894 — 骨格データの出典