オショモコ
オショモコ · オショモ · Oxomoco
夜・占星術・暦のアステカの女神で、シパクトナルと対をなす最初の人間。二百六十日暦とトウモロコシの粒による占いを作ったとされる。マヤのシュムカネーとシュピヤコックに対応する「最初の対にして最初の占い師」の型。
解説
概要
オショモコ(オショモとも)は、アステカの神格であり、夜、占星術、そして暦の女神である。
オショモコとシパクトナルは最初の人間の対であったとされ、人類の創造と発展に関してアステカにおけるアダムとエバに比される。
二人はピルツィンテクートリという名の子をもうけ、その子はショチケツァルの娘である乙女と結婚した。
年老いた女としては、イツパパロトルとしても知られた。
暦の管理者
オショモコとシパクトナルは、『クアウティトラン年代記』に言及され、暦を司る者とされた。
トナルポワリ——二百六十日の占いの暦——を作ったのがこの対であるとされる。トウモロコシの粒を数えて占う技も、二人に帰される。
『ポポル・ヴフ』のようなキチェ・マヤの伝説にも、シュムカネーとシュピヤコックという同様の対が現れる。メソアメリカに共通する「最初の対にして最初の占い師」という型である。
最初の人間が暦を作るという構成が、この対を規定する。時間を測ることが、人間の最初の営みとして語られている。
性別の分担
オショモコが女、シパクトナルが男とされるのが一般的だが、資料によって逆になる例もある。
二人はしばしば向かい合って坐し、あいだにトウモロコシの粒を置いて占う姿で描かれる。
図像と象徴
本サイトが掲げるのは、オショモコとシパクトナルの図である。
老いた対として描かれる。最初の人間が最初から老人であることは、彼らが知の源であることに対応する。
関わる神格・伝承
シパクトナルと対をなす。子はピルツィンテクートリ。マヤのシュムカネーとシュピヤコックに対応する。
文化的足跡
日本語圏でこの名が挙げられることは少ない。アステカの暦と占いの起源譚として言及される。