オメトチトリ
オメトチトリ · 二の兎 · センツォン・トトチティン
プルケ(マゲイの酒)に結びつく神々の総称にして暦の日名「二の兎」。四百の兎(センツォン・トトチティン)と呼ばれ、それぞれが異なる酔いの段階を司る。アステカでは公然と酔うことは重罪だったが、祭では許された。
解説
概要
アステカ神話において、オメトチトリ(「二の兎」)は、マゲイ(リュウゼツラン)の樹液を発酵させた酒プルケ(オクトリ)に結びつく、さまざまな個別の神格と超自然的な存在の総称、あるいは総名である。
メソアメリカ年代の後古典期後期までに、プルケの製造と儀礼的な消費の文脈において、一群の信仰と宗教的な実践が生じていた。
センツォン・トトチティン
プルケの神々は「センツォン・トトチティン」(四百の兎)と総称される。
「四百」はナワトル語で「無数」を意味し、酔いの状態が無数にあることを表す。それぞれの兎が、異なる酔いの段階と種類を司る。
なぜ兎か。 兎が選ばれた理由は明らかでない。マゲイの畑に兎が多いこと、あるいは兎が繁殖力に富むことが挙げられる。
酔った者の振る舞いが、兎の跳ねる動きに似ているという説明もある。
オメトチトリという名
「オメトチトリ」(二の兎)は、暦の日名である。この日に生まれた者は酒飲みになるとされた。
同時に、プルケの神一般を指す称号でもある。個別の神——パテカトル、テポステカトル、マクイルトチトリ——がいずれも「オメトチトリ」と呼ばれうる。
一つの名が、個別の神と一群の総称の双方を指す。
酩酊の規制
アステカにおいて、公然と酔うことは重い罪であった。平民が酔えば頭を剃られ、繰り返せば死罪となった。貴族はより厳しく罰せられた。
ただし高齢者、病者、そして特定の祭においては、飲むことが許された。
祭。 テペイルウィトルの月に、プルケの神々の祭が営まれた。この期間、飲むことが許され、あるいは義務であった。
規制と解放が、暦によって切り替わる。
図像と象徴
本サイトが掲げるのは、メキシコシティの遺物の写真である。
プルケの神々に共通する三日月形の鼻飾り(ヤカメツトリ)をつけた姿で描かれる。
関わる神格・伝承
パテカトル、テポステカトル、マヤウェルらプルケの神々の総称。
文化的足跡
プルケは今日もメキシコで飲まれ、プルケリア(プルケの店)が各地にある。近年、若い世代のあいだで再評価されている。