テオニム THEONYM · 世界神話アーカイブ 神格を検索
メネフネ
PLATE — MENEHUNE
OCEANIA · ポリネシア神話
MENEHUNE

メネフネ

メネフネ · Menehune

カウアイ島のアレココ養魚池/CC BY-SA 2.0 CC BY-SA 2.0

ハワイの森と谷に住むとされる小人の種族で、卓越した職人。神殿・養魚池・水路を一夜で建て、夜明けまでに終わらなければ放棄した。「メネフネ」がもと平民を指す身分の語であり、それが小人の伝承に変わったとする説が有力。

01

解説

概要

メネフネは、ハワイの伝統における小人に似た人々の神話上の種族であり、ハワイ諸島の深い森と隠れた谷に住み、人の集落から遠く隠れているとされる。

メネフネは卓越した職人と記される。神殿(ヘイアウ)、養魚池、道、カヌー、家を建てた。ハワイの民間伝承がメネフネに帰したこれらの構造物の一部は、今日も現存する。

一夜で建てる

メネフネは、一夜のうちに仕事を仕上げるとされる。夜明けまでに終わらなければ、その仕事は放棄される。

人に見られることを嫌い、夜にのみ働く。

アレココの養魚池。 カウアイ島のアレココ養魚池は、メネフネが一夜で築いたとされる。実際には精緻な石積みの構造物であり、その築造の時期と方法は今日も研究の対象である。

メネフネ溝。 同じくカウアイ島のキーキーアオラ(メネフネ溝)は、切石を用いた灌漑水路である。ハワイの他の遺構と工法が異なることから、その由来が議論されてきた。

実在の集団か

メネフネが実在の集団の記憶であるとする説がある。

先住集団説。 ポリネシア人の到来以前、あるいは初期に、別の集団がハワイに住んでいたとする説である。ただし考古学的な証拠は確認されていない。

社会階層説。 より有力な説は、「メネフネ」がもと社会的な身分を指す語であったとするものである。

タヒチ語の「マナフネ」は平民を意味する。ハワイへ渡った初期の移住者が、後から来た首長階級によって従属させられ、その記憶が「小人」の伝承になったとする理解である。

言葉の変化が伝承を生む。 身分を指す語が、身体の小ささを指す語に変わった。

図像と象徴

本サイトが掲げるのは、カウアイ島のアレココ養魚池である。

関わる伝承

ハワイの他の小人の伝承——ナーワオ、ムーなど——と系列をなす。

各地の小人伝承——アイルランドのレプラホーン、日本のコロポックル——と同じく、先住集団の記憶とする解釈が繰り返し提出されてきた。

文化的足跡

メネフネは、ハワイの観光と商品名に広く用いられている。伝承の商品化として批判されることもある。

なおハワイ・サモア・トンガ・タヒチの伝統は今日も継承されている生きた文化であり、本項の記述はその神格の伝承に関する学術的な整理である。

02

領分・別名

03

資料

Wikidata
Q1920404 — 骨格データの出典