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李鉄拐
PLATE — 李鐵拐
SINÆ · 中国神話・道教
李鐵拐

李鉄拐

りてっかい · 鉄拐李 · 鉄拐仙人

李鉄拐の図 PUBLIC DOMAIN

魂を遊離させて太上老君に会いに行くあいだに、弟子が身体を焼いてしまい、足の不自由な物乞いの死体を借りて蘇った八仙の一人。鉄の杖と瓢箪を持ち、瓢箪から煙とともに魂が現れる図で表される。

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解説

概要

李鉄拐(りてっかい、Lǐ Tiěguǎi)は、中国の道教で信仰される八仙の一人で、鉄拐李とも呼ばれる。足の不自由な物乞いの姿で、鉄の杖と瓢箪を持つ。名は玄、岳、洪水など伝えによって異なり、「鉄拐」は鉄の杖を指す呼び名である。

神話・物語

最もよく知られるのは、身体を失った話である。明代の小説『東遊記』などによれば、李鉄拐はもと立派な体格の道士で、ある日太上老君に会うため、身体を残して魂だけで華山へ向かった。弟子には、七日たっても戻らなければ身体を焼くよう言い残した。ところが弟子は母の危篤の知らせを受け、六日目に師の身体を焼いて帰ってしまう。戻った李鉄拐は自分の身体を見つけられず、近くで死んでいた足の不自由な物乞いの身体に入って生き返った。以後、その姿のまま仙人として世をめぐったという。

元代の雑劇『呂洞賓度鉄拐李岳』(岳伯川作)は別の筋を語る。悪徳の役人岳寿が死んで冥界へ行き、呂洞賓の取りなしで生き返るが、元の身体はすでに焼かれていたため、肉屋の李家の死んだ息子の足の悪い身体を借りて蘇る。こうして李と岳の名をあわせもつ鉄拐李が生まれ、呂洞賓に導かれて仙人となる。いずれの伝えでも、仙人の魂が卑しい身なりの身体に宿るという筋が共通しており、見かけで人を判断する愚かさを戒める話として語られてきた。

図像と象徴

ぼさぼさの髪に髭をたくわえ、破れた衣をまとって鉄の杖にすがる姿で描かれる。手にした瓢箪から立ちのぼる煙のなかに小さな人の姿を描き添え、身体を離れる魂を表すことが多い。暗八仙の図案では、瓢箪(葫蘆)が李鉄拐を示す。本サイトの主画像は、李鉄拐を描いた図である。

系譜と関係

八仙の一。太上老君に学んだとされ、元雑劇では呂洞賓に導かれる。

文化的足跡

日本でも「鉄拐仙人」として親しまれ、口から自分の分身を吹き出す姿で、蝦蟇を伴う「蝦蟇仙人」と対に描かれることが多い。元代の画家顔輝の《蝦蟇鉄拐図》(京都・知恩寺蔵、重要文化財)はその代表作で、日本の水墨画に大きな影響を与えた。

なお道教は今日も信仰されている生きた宗教であり、本項の記述はその神格の伝承と図像に関する学術的な整理である。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q1473554 — 骨格データの出典