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荒神
PLATE — 荒神
YAMATO · 日本神話
荒神

荒神

こうじん · あらがみ · 三宝荒神

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日本の民間信仰で台所や地域を守る神。屋内の三宝荒神(仏教の憤怒相と竈神の習合)と屋外の地荒神(山の神・屋敷神)の二系統があり、瀬戸内海沿岸に信仰が集中する。火の恵みと災いの両義性を「荒」の字が示す。

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解説

概要

荒神(あらがみ、こうじん)とは、日本の民間信仰において、地域や台所の神として祀られる神格の一例。

民俗学が報告するさまざまな習俗や信仰形態、地方伝承なども多様であり、きわめて複雑な形成史であると考えられている。その多くは仏教の尊格としての像容を備えているが、偽経を除けば本来の仏典には根拠がなく、核となったのは土着の信仰だったと思われる。

二つの系統

荒神への信仰は、大きく二つの系統に分けられる。家のなかに祀られる三宝荒神と、家の外に祀られる地荒神である。

三宝荒神は、台所の竈のそばに祀られる。中世に神と仏が結びついていくなかで、修験者や陰陽師がかかわり、火の神や竈の神としての荒神への信仰に、仏教や修験道の三宝荒神への信仰が重なって生まれた。中国で作られた経典『无障礙経』は、三宝荒神を、如来荒神、麁乱荒神、忿怒荒神の三つの姿として説いている。

地荒神は、山の神、屋敷の神、氏神、村の神の性格をあわせ持つ。集落や同じ一族ごとに、木や塚などを荒神と呼んで祀っている例もある。牛や馬を守る神として、牛荒神を祀る信仰もある。

分布

荒神信仰は、西日本、とりわけ瀬戸内海沿岸地方で盛んだったようである。各県の荒神社の数を挙げると、岡山(200社)、広島(140社)、島根(120社)、兵庫(110社)、愛媛(65社)のように中国・四国等の瀬戸内海を中心とした地域が上位を占めている。

祭神は各県により若干の違いはあるが、道祖神、奥津彦命、奥津姫命、軻遇突智神の火の神系を荒神として祀っている。祇園社では、三宝荒神は牛頭天王の眷属神だとしている。

図像と象徴

本サイトが掲げるのは、京都府井手町の西福寺に伝わる、江戸時代の三宝荒神の像である。

三宝荒神は三面六臂の憤怒相で表される。

「荒」という語が、この神を規定する。猛々しく荒々しく霊験あらたかな神——荒魂の観念に近い。台所の火を守る神が、同時に祟る神でもある。火は恵みであると同時に災いであり、その両義性が「荒」の字に集約されている。

台所に祀られる神として、竈神と重なる。仏教の三宝荒神が竈神に習合したことで、日本の台所の神は憤怒相の仏教的な姿をとるようになった。

関わる神格・伝承

竈神、カグツチ、奥津彦・奥津姫と結びつく。牛頭天王の眷属とされる。

文化的足跡

清荒神清澄寺(兵庫県宝塚市)は三宝荒神を祀る寺として、台所の神への参詣で知られる。荒神神楽は中国地方の神楽の重要な系統である。

なお神道と日本の民間信仰は今日も継承されている生きた信仰であり、本項の記述はその神格の伝承と図像に関する学術的な整理である。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q6455190 — 骨格データの出典