ジゴンサシー
ジゴンサシー · ジコンサセ · 諸国の母
ハウデノサウニー連邦の共同創建者で「諸国の母」。争う部族の戦士に等しく食を出す「平和の女」であり、大法を最初に受け入れた。その功によりクラン・マザーが首長を選び罷免する権利を得た。19世紀の女性参政権運動にも影響した。
解説
概要
ジゴンサシー(ジコンサセ、ジコンサセとも綴る)は、大いなる平和の使者、ハイアワサとともに、ハウデノサウニー(イロコイ)連邦の共同創建者とみなされるイロコイの女である。
その成立は西暦1142年から1450年のあいだとされ、他は1570〜1600年頃とする。
ハウデノサウニー連盟の創建における役割により、ジゴンサシーは「諸国の母」として知られるようになった。
なお本サイトの分類では、北米先住民の体系に含めて扱う。
伝承
ジゴンサシーは、争う部族の戦士たちに食を与えていた。
中立の家。 その家は戦士の通り道にあり、いずれの側の者にも食を出した。「平和の女」と呼ばれた。
最初の同意。 平和の使者が大法を説いたとき、ジゴンサシーは最初にこれを受け入れた。
首長を選ぶ権利。 その功により、女——クラン・マザー——が首長を選び、罷免する権利を得たとされる。
母系社会
ハウデノサウニーは母系社会である。
氏族。 氏族は母から子へ継承される。土地と家は女のものである。
クラン・マザー。 各氏族の年長の女が、その氏族の首長(サチェム)を選ぶ。首長がその役に堪えないと判断すれば、罷免できる。
戦の決定。 戦を始めるにあたって、女の同意が必要とされた。子を失うのは女であるためである。
選挙権運動への影響。 19世紀のアメリカの女性参政権運動家——エリザベス・ケイディ・スタントン、マチルダ・ジョスリン・ゲージ——は、ハウデノサウニーの女の地位に注目し、これを論拠として用いた。
先住民の制度が、アメリカの女性の権利運動に影響した例として論じられている。
図像と象徴
本サイトが掲げるのは、ジコンサセの史跡標識である。
関わる伝承
平和の使者、ハイアワサとともに連盟を創建した。「諸国の母」。
文化的足跡
ジゴンサシーの名は、ハウデノサウニーの女性の地位を語る際に必ず言及される。
ニューヨーク州に、その名を冠する史跡標識が立つ。
なお北米先住民の伝統は今日も継承されている生きた文化であり、本項の記述はその伝承に関する学術的な整理である。物語のうちには氏族や個人の所有物として扱われるものがあり、公開の場で語ることが適切でない場合がある。