テオニム THEONYM · 世界神話アーカイブ 神格を検索
PLATE — ὙΆΔΕΣ
HELLAS · ギリシア神話
ὙΆΔΕΣ

ヒュアデス

ヒュアデス姉妹 · ヒヤデス · Hyades

ギリシア神話の、雨をもたらす姉妹ニュンペー。アトラースの娘で、兄弟ヒュアースが狩りで死ぬと嘆き続け、ゼウスによって牡牛座の頭部の星団に変えられたという。この星団の出没の時期は雨が多いと考えられていた。

01

解説

概要

ヒュアデス(Ὑάδες)は、ギリシア神話の姉妹ニュンペーで、雨をもたらす者たちとされる。牡牛座の頭部の星団の名でもある。

名はふつう「雨が降る」を意味する動詞ヒュエインに結びつけられるが、「豚」を意味するヒュースに由来するとみる説もある。

アトラースと、プレイオネーあるいはオーケアニスのアイトラーの娘であり、多くの伝えでヒュアースの姉妹にあたる。ただし両親をヒュアースとボイオーティアとする版もある。プレイアデスとヘスペリデスの姉妹でもある。

神話・物語

人数は最も古い資料の三人から、後代の十五人まで幅がある。名も神話記述者によって異なる。

兄弟ヒュアースが狩りの事故で死んだのち、姉妹(あるいは娘)であるヒュアデスは嘆き悲しんで泣き続けた。ゼウスは彼女たちを星団に変え、牡牛座の頭部に置いたという。

ギリシア人は、ヒュアデス星団が明け方や夕方に昇り沈みする時期は雨が多いと考えていた。姉妹の涙の話は、この雨の星団の由来を説明するものである。

幼いディオニューソスの養育を任されたという伝えもある。この場合、ニューサの山のニュンペーたちと同一視される。

図像と象徴

図像は伝わらず、本サイトも主画像を掲げない。

系譜と関係

父はアトラース、姉妹はプレイアデス、兄弟はヒュアース。ヘスペリデスとも姉妹とされる。

ヒュアデス星団は牡牛座の頭部にあたり、V字型の星の並びとして肉眼で見える。地球に最も近い散開星団の一つである。

文化的足跡

テニスンの詩『ユリシーズ』(1842年)に「雨降るヒュアデス」が現れる。天文学では、ヒアデス星団の名で呼ばれる。

02

領分・別名

03

資料

Wikidata
Q646049 — 骨格データの出典