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ハナウ・エペ
PLATE — HANAU EPE
OCEANIA · ポリネシア神話
HANAU EPE

ハナウ・エペ

ハナウ・エペ · ハナウ・エエペ · 長い耳

Chmouel CC BY-SA 3.0

イースター島(ラパ・ヌイ)の伝承における半ば伝説的な人々で、「長い耳」を意味するとされる。「短い耳」のハナウ・モモコと対立し、ポイケ半島の溝での決戦で滅ぼされたと伝えられる。20世紀にハイエルダールが南米起源説の根拠に用いたが、今日の研究はこれを支持しない。

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解説

概要

ハナウ・エペ(ハナウ・エエペとも)は、イースター島(ラパ・ヌイ)の伝承に語られる、半ば伝説的な人々である。「長い耳」を意味するとされ、「短い耳」と呼ばれるハナウ・モモコの人々と対立し、島の東端ポイケ半島での決戦で滅ぼされたと伝えられる。20世紀には、ノルウェーの探検家ハイエルダールがこの伝承をイースター島の文明の南米起源説の根拠に用いたが、今日の研究はその説を支持していない。

なお本サイトの分類では、ポリネシア神話の体系に含めて扱う。

長い耳と短い耳

ハナウ・エペの人々は、耳たぶに重りをつけて長く伸ばしていたとされる。モアイの像の長い耳は、この習わしを表すとも言われる。伝承によれば、ハナウ・エペとハナウ・モモコは島を分けて住み、ハナウ・エペはハナウ・モモコに石を運ぶ労働を強いたという。

ポイケの溝

ハナウ・エペの人々は、島の東端ポイケ半島に長い溝を掘って薪を詰め、攻め寄せる敵を火で防ごうとした。ところが、ハナウ・エペの男に嫁いでいたハナウ・モモコの女が、背後に回る道を敵に教えた。挟み撃ちにされたハナウ・エペの人々は、自分たちが掘った溝の火のなかに追い落とされ、生き残ったのはオロロイナという一人だけだったという。「イコの溝」と呼ばれるその溝は、今も地形として残っている。

ハイエルダールの説と今日の研究

トール・ヘイエルダールは、「長い耳」の人々を南米から渡ってきた人々、「短い耳」をポリネシアの人々と考え、イースター島の文明が南米に起源を持つとする説の根拠とした。1947年には、筏で南米からポリネシアへ渡るコンティキ号の航海を行い、この説を広めた。しかし、言語や考古学、遺伝学の証拠は、ラパ・ヌイの人々がポリネシアから来たことを示しており、南米起源説は今日支持されていない。ポイケの溝の発掘でも戦いの跡は見つかっておらず、自然の地形である可能性も指摘されている。「長い耳」「短い耳」という訳そのものが誤りで、実際には「太った人々」「痩せた人々」を意味するとする説もある。

図像と象徴

本サイトが掲げるのは、モアイが修復されたイースター島のアフ・トンガリキで、背景に、伝説の舞台となったポイケ半島の火山が見える。

関わる伝承

始祖ホトゥ・マトゥアの子孫の時代の出来事とされる。

文化的足跡

ハナウ・エペの伝説は、ヘイエルダールの著作を通じて世界に広く知られるようになった。

なおポリネシアの伝統は今日も継承されている生きた文化であり、本項の記述はその伝承に関する学術的な整理である。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q5646945 — 骨格データの出典