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ガニュメーデース
PLATE — ΓΑΝΥΜΉΔΗΣ
HELLAS · ギリシア神話
ΓΑΝΥΜΉΔΗΣ

ガニュメーデース

ガニュメデス · ガニメデ · カタミートゥス

Zde CC BY-SA 4.0

トロイアの王子。その美しさゆえにゼウスにさらわれ、不死を与えられてオリュンポスの神々の酌人となった。みずがめ座の由来とされる。

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解説

概要

ガニュメーデース(Γανυμήδης / Ganymede)は、トロイア王家に生まれた王子で、ゼウスにさらわれて天に上げられ、不死と永遠の若さを与えられて神々の酌人となった人物である。人が神の側へ移される話としてはヘーラクレースの昇天と並ぶ有名な例だが、こちらは功業の報いではなく、美貌そのものが理由とされる点が異なる。

神話・物語

ホメーロスはトロイア初代の王トロースの子とし、イーロスとアッサラコスを兄弟とする。父をラーオメドーンやアッサラコスとする後代の異伝もあり、アポロドーロスは母を河神スカマンドロスの娘カリロエーとする。

さらった主体についても伝承は割れる。ゼウス自身、ゼウスの遣わした鷲、鷲に姿を変えたゼウス、あるいは神々全体とするものがあり、さらにタンタロス、ミーノースエーオースがさらったとする筋もある。場所も、一般にはトローアスのイーデー山とされるが、同名のクレータの山、エウボイアの山、ミューシアのハルパゲー(「誘拐」の意の地名)を挙げる説がある。父には代償として不死の神馬、あるいはヘーパイストス作の黄金の葡萄の木が贈られた。

酌人の座については、先任者との関係が問題になる。もともとその役はヘーベーが担っていたが、彼女がヘーラクレースの妻となったために席が空いたとする説明が広く行われた。ただし『イーリアス』では両者が併存しており、ヘーベーが神々一般に酌をし、ガニュメーデースがゼウス個人の酌人を務めるかたちになっている。交代を語る筋は、後代の整理と見るのが穏当である。

図像と象徴

古代美術では、鷲との組み合わせが決定的な目印となる。前480年から前470年頃のオリュンピア出土の大型テラコッタ群像(本項主画像)は、ゼウスがガニュメーデースを小脇に抱えて歩み去る場面を等身に近い大きさで表したもので、この主題の古い作例として名高い。ゼウスがまだ鷲ではなく人の姿である点に注意したい。鷲がさらう構図が定型化するのは、前4世紀のレオカレス作とされる群像以降で、ローマ期からルネサンスにかけての彫刻・絵画はほぼこの型を踏襲する。

もう一つの目印はフリュギア帽で、東方の若者であることを示す。ただしこの帽子はパリスやアッティスにも用いられるため、帽子だけでは同定できない。杯と水差しを持ち、鷲に飲ませる姿も好まれた。

天に関わる図像も派生している。わし座はガニュメーデースをさらうときのゼウスの姿、みずがめ座は水を注ぐガニュメーデースとその壺に見立てられた(カタステリスモス)。

系譜と関係

トロイア王トロースの子。ゼウスによって天に上げられ、ネクタルを注ぐ役を得た。ヘーベーの後任として語られることが多いが、上述のとおり原典の扱いは一様でない。ラテン語ではカタミートゥス(Catamitus)と呼ばれ、この語形が英語の catamite の語源となった。

文化的足跡

ゲーテはこの主題で詩を書き、シューベルトが歌曲に付けた。木星の第三衛星ガニメデはこの名にちなむ。太陽系で最大の衛星であり、木星をゼウスに見立てた命名体系のなかで、この人物の位置がそのまま反映されている。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q131588 — 骨格データの出典
Commons
Ganymede (mythology) — 図像カテゴリ