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エイル
PLATE — EIR
NORÐR · 北欧神話
EIR

エイル

Eir

ローレンツ・フレーリヒ《メングロズと九人の乙女》 PUBLIC DOMAIN

北欧の医術の女神、あるいはワルキューレ。スノッリは「最もすぐれた医者」と記し、エッダ詩では癒しの山リュフィアベルグに座る九人の乙女の一人に数えられる。

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解説

概要

エイル(Eir)は、北欧神話で医術と結びつけられた女神あるいはワルキューレである。名は古ノルド語で「助け」「慈悲」を意味する。『古エッダ』とスノッリ・ストゥルルソンの『エッダ』、スカルド詩、そして1300年頃のノルウェー・ベルゲンのルーン碑文に名が見える。

神話・物語

スノッリ『ギュルヴィたぶらかし』第35章は、アース神族の女神たちを一柱ずつ挙げ、フリッグ、サーガに続く三番目にエイルを置いて、医者のなかで最もすぐれていると述べる。これがエイルについて最もまとまった記述である。一方、スノッリの『詩語法』に付された名の一覧(スルル)では、エイルはワルキューレの名の一つとして挙げられている。

エッダ詩『フィヨルスヴィズの言葉』では、巨人の館で待つ乙女メングロズのもとに、九人の乙女が座る。その座は「癒しの山」を意味するリュフィアベルグで、病や傷をもつ者がこの山に登れば、どれほど長く患っていても癒えるという。九人の名はフリーフ、フリーフスラサ、スョーズヴァラ、ビャルト、ブレイク、ブリーズ、フリーズ、エイル、アウルボザとされる。

図像と象徴

古代の作例は知られていない。本サイトの主画像は、19世紀デンマークの画家ローレンツ・フレーリヒが『フィヨルスヴィズの言葉』の場面を描いた《メングロズと九人の乙女》である。

系譜と関係

女神の一覧ではフリッグに近く置かれ、エイルをフリッグの一面、あるいはフリッグに仕える女神とみる説がある。一方、ワルキューレの名の一覧にも現れるため、女神かワルキューレかは確定していない。同じ名が両方の一覧に現れる例はほかにもあり、スクルドも運命の女神であると同時にワルキューレの名として挙がる。リュフィアベルグの九人の乙女の一人でもあり、メングロズ自身を癒しの女神とみる解釈とあわせて論じられてきた。

文化的足跡

「エイル」は今日もアイスランドとノルウェーで女性名として用いられる。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q427355 — 骨格データの出典