PLATE — ΚΛΕΙΏ
HELLAS · ギリシア神話
ΚΛΕΙΏ
クレイオー
クリオ · クレイオ · Kleio
歴史を司るムーサ。名は「讃える者」を意味し、詩が人の名声を後世に伝える働きを指す。
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解説
概要
クレイオー(Κλειώ / Kleiō)は、歴史を司るムーサである。名は「讃える」を意味する動詞に由来し、英雄の名声を指すクレオスと同根である。
歴史の女神といっても、扱うのは記録ではなく顕彰である。ギリシアにおいて過去を語ることは、忘れられるはずの名を残すことであった。母ムネーモシュネーが記憶そのものの女神であることと合わせて考えると、この姉妹の分担が見えてくる。
神話・物語
固有の逸話は少ない。伝わるのは、アプロディーテーがアドーニスに恋したのを嘲ったために報復を受けたという話である。女神は彼女にマケドニア王ピーエロスへの恋を吹き込み、その子として美少年ヒュアキントスが生まれた。ヒュアキントスはアポローンに愛され、円盤に当たって死んで花となる。神を嘲った報いが恋として与えられ、その子がまた神に愛されて死ぬという連鎖になっている。
なお、ヒュアキントスの母をこの女神とするのはアポロドーロスの伝えで、他の系譜では省かれることも多い。
図像と象徴
持物は巻物と、巻物を収める書物箱である。ムーサのなかで最も明確に「書かれたもの」と結びつく。
本ページの主画像は、後2世紀前半のローマの《ムーサの石棺》(ルーヴル美術館 Ma475)に彫られた彼女である。
系譜と関係
父ゼウス、母ムネーモシュネー。九柱の一。ピーエロスとの子ヒュアキントス。
文化的足跡
アレクサンドリアの編者がヘーロドトス『歴史』を九巻に分け、各巻にムーサの名を冠したとき、第一巻に与えられたのが彼女の名である。この慣例によって、歴史記述そのものが彼女の管轄として近代まで語られてきた。歴史学の学術誌や賞に彼女の名が用いられるのはこの系譜による。
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領分・別名
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