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AEGYPTVS · エジプト神話
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アシュ

アシュ · ユク · Ash

西方砂漠とオアシスの神で、エジプト人には「テヘヌ(西方の民)の主」とされた。西デルタの葡萄畑の神ともされ、古王国の葡萄酒壺の封印に名が刻まれる。セトと重なり、図像も共有した。

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解説

概要

アシュ(ꜣš / Ash)は、ナイル川の西に広がる西方砂漠とそのオアシスに結びついた古代エジプトの神である。エジプト人は彼を「テヘヌ(西方の民)の主」と呼び、西デルタの葡萄畑の神としても扱った。不毛の砂漠と実りあるオアシスの両方を担う点に、この神の二面性がある。

神話・物語

アシュはエジプトの神々のなかでも古い層に属し、初期王朝の封泥や碑文にすでに現れる。第2王朝のペルイブセン王の印章には、アシュの姿と名が刻まれている。古王国の葡萄酒の壺の封印にもアシュの名を含む銘があり、西デルタで造られた酒が西の神の保護のもとにあると見なされていたことがうかがえる。名は末期王朝の第26王朝まで記録に現れる。

名がエジプト語として解釈できないことから、リビュア系の外来の神とみる説が古くからある。一方で、「ネブウト(オンボス)の者」という添え名をもつことから、上エジプトのオンボスでセトより前に祀られていた土着の神とみる説もあり、出自は決着していない。

図像と象徴

人の体に砂漠の生き物の頭を載せた姿で表され、その頭は獅子、ハゲワシ、隼、蛇、あるいはセト獣とさまざまである。複数の頭を同時にもつ姿も知られ、一柱で多くの頭をもつ表現はエジプトの神々のなかでは珍しい。

系譜と関係

セトとは、ともに砂漠と西方と異国に結びつく神として早くから重なり、図像も共有した。オンボスがセトの聖地となったことも、両者の結びつきを強めたと考えられる。西方砂漠の神ハとも領域が近い。

文化的足跡

アシュの名は、初期王朝の宗教の地域性や、エジプトと西方の人々との交流、西デルタの葡萄酒生産の歴史を扱う研究で引かれる。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q907685 — 骨格データの出典