インドラが敵に投じる雷霆の武器。工匠神トヴァシュトリが鍛えたとされ、蛇ヴリトラを打ち殺して天の水を解き放った一撃で知られる。ダイヤモンドのように砕けず、稲妻のように打ち砕く——堅固さと破壊力を併せもつことが、その名の核にある。やがてヒンドゥーの枠を離れて仏教に取り込まれると、「金剛杵」と漢訳され、煩悩を断つ智慧の象徴として密教の重要な法具となった。日本の寺院で見られる独鈷杵・三鈷杵は、この系譜に連なる。
GLOSSARIUM · VAJRA
インドラが敵に投じる雷霆の武器。工匠神トヴァシュトリが鍛えたとされ、蛇ヴリトラを打ち殺して天の水を解き放った一撃で知られる。ダイヤモンドのように砕けず、稲妻のように打ち砕く——堅固さと破壊力を併せもつことが、その名の核にある。やがてヒンドゥーの枠を離れて仏教に取り込まれると、「金剛杵」と漢訳され、煩悩を断つ智慧の象徴として密教の重要な法具となった。日本の寺院で見られる独鈷杵・三鈷杵は、この系譜に連なる。