ナイル第一急湍にのぞむエレファンティネ島(現アスワン)で、一組として祀られた三神。羊頭のクヌムを父、サテトを母、アヌケトを娘とするが、アヌケトをクヌムの下位の配偶神とみる資料もあって、続柄は一つに定まらない。三柱そろっての文証は第11王朝にさかのぼる。テーベ三柱神と同じく、もとから在った地域の神々を家族関係で結び直した編成である。増水の始まる場所と信じられた急湍を押さえる神々であり、同時にヌビアと接する国境の守り手でもあった。飢饉碑文の上部にはこの三神が横に並び、その前にジェセル王が供物を捧げる姿が刻まれている。
GLOSSARIUM · ELEPHANTINE TRIAD