アヴェスター語ダエーワ(daēva)。語源はインド・イラン共通語の *daiva「神」で、サンスクリットのデーヴァ、ラテン語のデウスと同源である。ところがイランではこの語が「斥けるべき偽りの神」の意に転じ、信徒は「ダエーワを崇めぬ者」であることを求められた。同じ語が一方で神を、他方で魔神を指すこの反転は、インドとイランの宗教が分かれた経緯を示す手がかりとして論じられてきた。中期ペルシア語ではデーウ(dēw)となり、『シャー・ナーメ』では英雄が退治する鬼として登場する。
GLOSSARIUM · DAEVA