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ティニラウ
PLATE — TINIRAU
OCEANIA · ポリネシア神話
TINIRAU

ティニラウ

ティニラウ · キニラウ · Tinirau

Richard Ling CC BY-SA 3.0

ポリネシア全域に伝わる魚の守護者で、名は「無数に多い」を意味する。祭司カエに貸した鯨を殺されたため、女たちに村人を笑わせて重なった歯からカエを見分け、連れ去って殺した。妻ヒナが魚に特徴を与える。

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解説

概要

ティニラウは、ポリネシア神話で魚を治める者であり、その物語は島々のほぼ全域に残っている。魚の主はティニラウだが、魚の一つ一つに姿や性質を与えたのは妻のほうだとされる。

版ごとの細部は違っても、繰り返し現れる筋がある。夫婦のどちらかが相手を求めて海の向こうへ渡る。夫が妻をないがしろにする、あるいは妻が夫を退ける。そして二人の仲を、心配した、あるいは妬んだ身内が裂こうとする。

魚の主

ティニラウは、魚を養う池を持つとされる。名は「無数」や「多い」を意味する語から成り、数えきれない魚を持つ者を表す。漁のときには、ティニラウに祈りが捧げられた。最初に獲れた魚を海に返す習わしは、この神への供物である。

鯨に乗る

ティニラウの物語のうち最もよく知られるのは、鯨トゥテヌイにかかわるものである。祭司(トフンガ)のカエが、ティニラウの子の誕生の儀礼のために招かれた。帰るとき、ティニラウは自分の鯨トゥテヌイをカエに貸し、送り届けさせた。ところがカエは鯨を返さず、殺して食べてしまった。

ティニラウはカエの居場所を知らなかったが、その特徴、つまり歯が重なって生えていることを覚えていた。ティニラウは女たちを遣わし、村の人々を笑わせた。笑った口もとの歯を見て、カエを見分けたのである。カエは連れ去られ、殺された。顔の特徴で人を見分けるという主題は、ポリネシアのいくつもの物語に見られる。

図像と象徴

本サイトが掲げるのは、洞窟のシロワニの写真である。

魚の守護者という職能が、この神を規定する。ポリネシアにおいて漁は生活の基盤であり、その主が重要な位置を占める。

関わる神格・伝承

妻はヒナ(島によって名が異なる)で、鯨トゥテヌイの主である。マオリ、ハワイ(キニラウ)、サモア、トンガ、マルキーズ、タヒチと、ポリネシアの全域に同じ名と物語が分布しており、各地に移り住む以前からの共通の伝承であることを示している。

文化的足跡

ティニラウとカエの物語は、マオリの彫刻と歌に繰り返し表される。

なおマオリとハワイの伝統は今日も継承されている生きた文化であり、本項の記述はその神格の伝承に関する学術的な整理である。

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領分・別名

親・配偶者・子までを表示(全体はフル系図ページへ)。実線=主要伝承/点線=異伝・別系統。

収載データなし
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資料

Wikidata
Q6471483 — 骨格データの出典