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シャハルとシャリム
PLATE — 𐎌𐎈𐎗 𐎌𐎍𐎎
PHOENICIAN · フェニキア・カナン神話
𐎌𐎈𐎗 𐎌𐎍𐎎

シャハルとシャリム

シャハル · シャリム · シャレム

双子を産む女の像/CC BY-SA 4.0 CC BY-SA 4.0

ウガリットの双子の神で、シャハルが暁(明けの明星)、シャリムが黄昏(宵の明星)を司る。エールが海辺の二人の女との間にもうけ、「唇が大地に、唇が天に届く」と告げられた。エルサレムの名にシャリムが含まれるとする説がある。

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解説

概要

シャリム(シャレム)は、ウガリット(現在のシリアのラス・シャムラ)で見つかった碑文に言及されるカナンの宗教の神である。

ウィリアム・F・オルブライトは、シャリムを黄昏の神、シャハルを暁の神と同定した。『聖書における神格と魔物の辞典』において、金星は宵の明星としてのシャリム、明けの明星としてのシャハルによって表される。

その名は三子音のセム語根 Š-L-M(「完全である、和らぐ」)に由来する。

なお本サイトの分類では、フェニキア/ウガリットの体系に含めて扱う。二柱が常に対で現れるため、群記事とする。

恵み深い神々の誕生

ウガリットの詩『恵み深き神々の誕生』(KTU 1.23)が、この双子の誕生を語る。

エールと二人の女。 老いたエールが海辺で二人の女に出会う。

弓を射る。 エールが鳥を射て焼き、女たちに与える。二人が「夫よ」と呼べば妻となり、「父よ」と呼べば娘となる、と告げる。

二人は「夫よ」と呼び、妻となった。

双子の誕生。 シャハルとシャリムが生まれ、エールは「唇が大地に、唇が天に届く」と告げた。天と地のあいだを口が満たす。

貪り食う。 二人は空の鳥と海の魚を食らい尽くす。

七年の祭。 この詩は、七年ごとの祭で朗唱されたとみられる。

明けと宵

同じ星。 金星は、明けの明星としても宵の明星としても現れる。

双子。 これを二人の神として表す。ギリシアのポースポロスとヘスペロスも同じ構造である。

同一の天体が二人の神になる。 見え方の違いが、神の数を決める。

エルサレムの名

「シャリム」の名は、エルサレム(ウルサリム)の名に含まれるとする説がある。

「シャリムの町」。 前14世紀のアマルナ文書に「ウルサリム」の名が現れる。

平和の町。 後代には「シャローム」(平和)と結びつけて解された。

この語源説は広く支持されるが、確定はしていない。

図像と象徴

本サイトが掲げるのは、双子を産む女の像である。

関わる神格・伝承

エールの子。金星の二相。

文化的足跡

『恵み深き神々の誕生』は、ウガリット文学のうち最も難解な作品の一つであり、その解釈は今日も議論が続いている。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q1819356 — 骨格データの出典