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ピアサ
PLATE — PIASA
SEPTENTRIO · 北米先住民の神話
PIASA

ピアサ

ピアサ · ピアサ鳥 · Piasa

オールトンのピアサ鳥の復元壁画(1998年)/CC BY-SA 3.0 CC BY-SA 3.0

ミシシッピ川の崖に描かれた先住民の壁画の生き物。1673年のマルケットの記録では角と長い尾を持ち翼はなかった。「ピアサ」の名と人食い鳥の伝説は1836年のラッセルの創作であり、以後の復元図には名に合わせて翼が加えられた。

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解説

概要

ピアサは、アメリカ合衆国イリノイ州のミシシッピ川を見下ろす崖に、先住民が描いた壁画の怪物に、19世紀になってから与えられた名である。1673年にこの壁画を見たフランスの宣教師マルケットは、角と鱗と長い尾を持つ怪物を書き留めたが、翼については何も記していない。ところが1836年に「人を食う鳥」という名と物語が創作され、以後の復元図には翼が描かれるようになった。後から与えられた名が、怪物の姿そのものを変えてしまったのである。

なお本サイトの分類では、北米先住民の体系に含めて扱う。

マルケットの記録

1673年、イエズス会の宣教師ジャック・マルケットは、ミシシッピ川を探検する途中でこの壁画を目にした。マルケットの記録によれば、そこには二頭の怪物が描かれていた。鹿ほどの大きさで、鹿のような角を持ち、恐ろしい目と虎のような髭、人に似た顔を持ち、体は赤と緑と黒の鱗に覆われ、長い尾が体に巻きついて頭の上まで達していたという。マルケットの記述にも、当時の素描にも、翼は描かれていない。

作られた名と物語

「ピアサ」という名は、19世紀に与えられたものである。1836年、ジョン・ラッセルが発表した文章のなかで、この怪物は「ピアサ」と名づけられ、人を食う鳥として描かれた。そして、酋長オウァトーガがこの鳥を退治したという物語が語られた。ラッセルは「ピアサ」が土地の言葉で「人を食う鳥」を意味すると記したが、そのような語は確かめられていない。今日、この物語はラッセルの創作とみなされている。それ以降に描かれた復元図には、「鳥」という名に合わせて翼が加えられるようになった。

失われた壁画と復元

もとの壁画は、19世紀の石の切り出しによって失われた。1924年と1998年に、近くの崖に復元の壁画が描かれ、今日オールトンで見られるのはこの復元である。復元の壁画には翼が描かれており、マルケットの記録とは異なっている。

図像と象徴

本サイトが掲げるのは、オールトンのピアサの復元壁画(1998年)である。これは先住民が描いた壁画そのものではない。

関わる伝承

角を持ち長い尾を持つという特徴から、水の精霊水底の豹(ミシペシュ)との関係が指摘されている。もとの壁画は、この水の精霊を描いたものであった可能性が高い。

文化的足跡

ピアサは、今日イリノイ州オールトンの象徴となっている。

なお北米先住民の伝統は今日も継承されている生きた文化であり、物語が特定の氏族や個人に属する場合もある。本項の記述はその伝承に関する学術的な整理である。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q2356539 — 骨格データの出典