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パークス
PLATE — PAX
ROMA · ローマ神話
PAX

パークス

パクス · Pax · Pax Augusta

サンクトペテルブルク・パヴロフスク公園のパークス像/CC BY-SA 3.0 CC BY-SA 3.0

ローマの平和の女神。共和政末期の内戦ののち、アウグストゥスが帝国の安定を示すため崇拝を組織し、アラ・パーキス(平和の祭壇)を奉献した。オリーブの枝と豊穣の角を持つ。パークス・ロマーナの神格化。

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解説

概要

パークス(Pax、ラテン語で「平和」)は、ローマの平和の女神で、古代ギリシアの対応者エイレーネーから派生し採用された。パークスはユーピテルと正義の女神ユースティティアの娘とみなされた。

平和の崇拝は皇帝アウグストゥスの治世に組織され広められた。アウグストゥスは、共和政末期の混乱と内戦の年月ののち帝国を安定させるために、その図像を用いた。

アラ・パーキス

アウグストゥスは前13年、ヒスパニアとガリアからの帰還を記念して、カンプス・マルティウスに平和の祭壇——アラ・パーキス・アウグスタエ——の建立を元老院に命じられ、前9年に奉献された。祭壇を囲む浮彫には、アウグストゥス一家の行列、アエネーアースの供犠、大地の女神(あるいはパークス)の像が刻まれる。

ウェスパシアヌスは75年、フォルム・ローマーヌムの東に平和の神殿を建て、ユダヤ戦争の戦利品——エルサレム神殿の燭台——をここに納めた。

図像と象徴

本サイトが掲げるのは、サンクトペテルブルクのパヴロフスク公園のパークス像である。

貨幣においてパークスは、オリーブの枝、豊穣の角、笏あるいは杖を持つ女として表される。ときに松明で武器を焼く姿で描かれ、戦争の終結を示す。

「パークス・ロマーナ」——ローマの平和——という語は、アウグストゥス以後約二百年の帝国の安定を指す。パークスは、この政治的な観念の神格化である。

平和が女神として祀られるのはアウグストゥス以後であり、共和政期には平和の神殿はなかった。内戦の終結を宣言する皇帝の政策が、女神を生んだ。

関わる神格・伝承

ギリシアのエイレーネーに対応する。コンコルディア(調和)と並ぶ帝政期の政治的な擬人神。

文化的足跡

アラ・パーキスは1930年代に再建され、2006年にリチャード・マイヤー設計の博物館に収められた。アウグストゥス時代の彫刻の最高傑作の一つとして知られる。

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領分・別名

INTERPRETATIO — 同一視・同源
コンコルディア ローマ神話 同源
いずれも帝政期に政治的な標語として神格化された抽象概念だが別の神格。
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資料

Wikidata
Q232204 — 骨格データの出典