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PLATE — 年獸
SINÆ · 中国神話・道教
年獸

年獣

年獸 · ニェン · ニェンショウ

春節の初めに現れて人と家畜を食うとされる獣。赤い色・火・大きな音を恐れ、赤い飾りと爆竹の習俗の由来とされる。文献上の初出は20世紀初頭で、伝統的な起源は確認されていない。

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解説

概要

年獣(ニェンショウ、年兽)は、中国の伝承に登場する獣である。海底あるいは山中に棲むとされる。

「年」という字は通常「年」「新年」を意味する。この獣に言及する最も古い文献は20世紀初頭にまで下るため、年獣が伝統的な民間神話の一部なのか、20世紀初頭に記録された地方の口承なのかは判然としない。

春節の主要な登場者であり、赤い衣を着ること、太鼓や爆竹で音を立てることといった習俗の由来として、しばしば引かれる。

伝承

年に一度、春節の初めに年獣は隠れ処から出て、主として人と家畜を食う。冬に食糧が乏しくなると村を襲い、作物を食い荒らし、ときに村人——とりわけ子供——を食ったという。

姿の描写は一定しない。平たい顔の獅子に犬の胴体を持つとするもの、牛の頭に獅子の身体とするものなどがある。

年獣は赤い色、火の光、大きな音を恐れるとされる。ある年、一人の老人が赤い紙を戸口に貼り、爆竹を鳴らして獣を追い払った。以後、春節には赤い飾りを掲げ、爆竹を鳴らす習俗が定着したという。「過年」(年を越す)という語は、この獣をやり過ごすことを意味するとも説かれる。

図像と象徴

固有の図像は伝わらず、本サイトも主画像を掲げない。春節の獅子舞の獅子が年獣を表すとする説明もあるが、獅子舞の起源とこの獣の伝承との関係は確認できない。

この獣をめぐって注目すべきは、習俗の由来譚としての機能である。赤、火、音——春節の三つの要素が、いずれもこの獣への対抗手段として説明される。習俗が先にあり、それを説明するために獣が用意された可能性が高い。

「年」という字が、時間の単位と獣の名を兼ねている点も見逃せない。年をやり過ごすことが、獣をやり過ごすことと重ねられている。

関わる伝承

春節の習俗全般と結びつく。門神や竈神といった正月の神格とは別系統であり、いずれも年獣に言及しない。

文化的足跡

20世紀後半以降、年獣は春節を説明する物語として中国内外に広く流布した。とりわけ子供向けの絵本や学校教材において定型化されている。

伝統的な民間信仰に根拠を持つかどうかにかかわらず、今日では春節の象徴として定着している。日本語圏でも、旧正月の紹介記事においてこの獣が語られることがある。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q2074728 — 骨格データの出典