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ミトラス
PLATE — MITHRAS
ROMA · ローマ神話
MITHRAS

ミトラス

ミトラス · ミトラ · Mithras

《牡牛を屠るミトラス》(100〜200年頃、ボルゲーゼ旧蔵、ルーヴル美術館蔵)/CC BY-SA 3.0 CC BY-SA 3.0

ローマ帝国の密儀宗教ミトラス教の神。イランのミスラに着想を得るが連続性は議論がある。牡牛を屠る図像を中心に、七段階の入信と地下神殿で軍人らが崇拝した。教義は文献に残らず、図像のみが伝わる。

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解説

概要

ミトラス(Mithras)は、ローマ帝国の密儀宗教ミトラス教の中心の神である。イランのゾロアスター教の神格(ヤザタ)ミスラの崇拝に着想を得ているが、ローマのミトラスは新しく独特の図像と結びついており、ペルシアとギリシア・ローマの実践のあいだの連続性の程度は議論が続いている。

密儀は1世紀から4世紀にかけてローマ帝国の軍隊のあいだで人気があった。

密儀

ミトラスの信者は、七段階の入信の複雑な体系と共同の儀礼の食事を持っていた。入信者は自らをシュンデクシオイ——「握手によって結ばれた者」——と呼んだ。彼らはミトラエウム(複数形ミトラエア)と呼ばれる専用の地下神殿に集まった。

七つの位階は、烏、花婿、兵士、獅子、ペルシア人、太陽の使者、父と呼ばれ、それぞれに惑星が対応した。

女性の入信は認められなかった。軍人、官吏、商人が主な信者であり、帝国の辺境の駐屯地に多くのミトラエウムが見つかっている。

図像

すべてのミトラエウムの中心には、牡牛を屠るミトラスの像(タウロクトニー)が置かれた。フリュギア帽をかぶったミトラスが牡牛の背にまたがり、その首に短剣を突き立てる。犬と蛇が牡牛の血を舐め、蠍が睾丸を挟み、烏が見守る。左右に松明を持つ二人の従者カウテースとカウトパテースが立ち、松明の一方は上を、他方は下を向く。

この場面の意味は、ミトラス教が文献をほとんど残さなかったため確定していない。天文学的な解釈——星座の配置を表す——が有力な説の一つである。

岩から生まれるミトラス、太陽神ソールとの食事、ソールの戦車に乗る昇天なども描かれた。

図像と象徴

本サイトが掲げるのは、《牡牛を屠るミトラス》である(100〜200年頃、ボルゲーゼ美術館旧蔵、ルーヴル美術館蔵)。

牡牛の屠殺が、この神を規定する。しかしその意味は、信者以外には伝えられなかった。図像は無数に残り、教義は残らなかった。

ペルシアのミスラとの関係については、名と一部の要素(フリュギア帽、ペルシア人という位階)を除いて連続性が乏しく、ローマで新たに構成された宗教とみる説が今日では有力である。

関わる神格・伝承

ミスラに着想を得た。ソール・インウィクトゥスと結びつく。カウテースとカウトパテースを従える。

文化的足跡

4世紀にキリスト教が国教化されるとミトラス教は消滅した。ローマのサン・クレメンテ聖堂の地下、オスティア、ロンドンなど、各地にミトラエウムの遺構が残る。

キリスト教との類似——12月25日の誕生、共同の食事——が19世紀以降しばしば論じられたが、今日の研究は両者の直接の影響関係に慎重である。

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領分・別名

INTERPRETATIO — 同一視・同源
ミスラ ペルシア神話 同源
ローマのミトラスはイランのミスラ崇拝に着想を得るが、図像と実践の連続性は乏しく、ローマで新たに構成された宗教とみる説が有力。
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資料

Wikidata
Q219903 — 骨格データの出典