ラアマオマオ
ラアマオマオ · ラアマオマオの瓢箪 · パカア
ハワイの風の神で、名は「遠い聖なるもの」を意味する。ハワイのすべての風を収めた瓢箪を持ち、風の名を唱えると呼び出せた。パカアの物語では女神とされ、瓢箪は孫娘、その子パカアへと受け継がれる。モロカイ島のハレ・オ・ロノが信仰の中心地。
解説
概要
ラアマオマオ(「遠い聖なるもの」)は、ハワイの信仰で祀られる風の神である。ハワイのすべての風を収めた瓢箪を持ち、風の名を唱えればその風を呼び出すことができた。パカアの物語では女神として語られ、瓢箪は子孫のパカアへと受け継がれる。ポリネシア神話のうち、ハワイの伝承に属する。
神話・物語
パカアの物語によれば、瓢箪は女神ラアマオマオから、同じ名の孫娘ラアマオマオへ、そしてその子パカアへと受け継がれた。パカアはハワイ島の王ケアウェヌイアウミに仕えていたが、妬んだ者たちのために王の寵愛を失い、瓢箪を携えてモロカイ島へ移った。そこで息子クアパカアを育て、風の名をすべて教えた。
のちに王の船団がモロカイ島の沖を通りかかると、クアパカアは瓢箪を開いて風の名を次々に唱え、嵐を起こして船団をモロカイ島に吹き寄せた。やがて王はパカアと和解したという。
信仰
モロカイ島のハレ・オ・ロノが信仰の中心地で、ラアマオマオはそこで風のアウマクア(家系の守護霊)として祀られた。
「ラア・マイ・カヒキの三重の婚姻」の伝承では、ラアマオマオは男神として語られ、モイケハに伴ってカヒキからハワイへ渡ってきたとされる。ポリネシアのほかの地域でも風の神は男神であることが多く、パカアの物語で女神とされるのはハワイで生じた変化とみられている。
図像と象徴
固有の図像は伝わらず、本サイトも主画像を掲げない。
系譜と関係
パカアの物語では、パカアの曾祖母にあたり、瓢箪はパカアからその子クアパカアへと受け継がれた。
文化的足跡
「ラアマオマオの瓢箪」の物語は、ハワイの各地の風の名を伝える資料としても重んじられている。
なおポリネシアの伝統は今日も継承されている生きた文化であり、本項の記述はその伝承に関する学術的な整理である。