クルピー
クルピ · クルピー · Kurupi
グアラニー神話の森の存在。腰に巻きつく長い男性器と後ろ向きの足を持ち、女性を攫う者として恐れられる一方、森と野生動物を守り狩りの過剰を罰する。タウとケラナの七人の怪物の子の一人。
解説
概要
クルピー(Curupí、Kurupi)は、グアラニー神話の存在である。腰や胴に一回あるいは数回巻きつく、あるいは腕に巻きつく長い男性器で知られ、女性を攫って犯す者として恐れられる。
タウとケラナの七人の怪物の子の一人であり、グアラニー語圏の中心的な伝説上の存在の一つである。この地域で最も広く分布する神話の一つである。
なおグアラニーは南米低地(パラグアイ、ブラジル南部、アルゼンチン北東部)の民族であり、本サイトの分類ではアンデス(インカ)の体系に含めず「その他」に置く。
伝承
現代のいわゆる「パラグアイ」型のクルピーは、小柄あるいは子供のような身体で、醜く、毛深く(あるいは裸で)、腰に巻きつく不釣り合いに長い男性器が特徴とされる。足は後ろ向きで、足跡を追う者を惑わせ、藪や下生えへ導く——クルピラにも共通する特徴である。
同時に、森と野生動物の守護者ともみなされる。狩人が獲物を取りすぎることを罰し、森を守る。
七人の兄弟——テジュ・ジャグア、ムボイ・トゥイ、モニャイ、ジャシ・ジャテレ、クルピー、アオ・アオ、ルイソン——は、月の神ジャシの呪いによって怪物として生まれた。
図像と象徴
固有の古い図像は伝わらず、本サイトも主画像を掲げない。
この存在を規定するのは、性的な脅威と森の守護の二重性である。女性への暴力の象徴でありながら、狩りの過剰を罰する。森に入る者への警告——女性には性的暴力の、狩人には報復の——として機能している。
後ろ向きの足という細部は、ブラジルのクルピラ、アマゾンのチュリャチャキと共通する。森の霊が足跡で人を惑わせるという主題は、南米低地に広く分布する。
関わる伝承
父はタウ、母はケラナ。兄弟はジャシ・ジャテレら。
文化的足跡
パラグアイでは、クルピーは民話と冗談の主題として今日も語られる。「クルピーの仕業」は、父の分からない子の婉曲表現として用いられることがある。
なおグアラニーの伝統は今日も継承されている生きた信仰である。