PLATE — EKWENSU
AFRICA · アフリカ神話
EKWENSU
エクウェンス
エクウェンス · Ekwensu
イグボのトリックスターの霊で、取引と亀を司り、交易と交渉に長ける。人を暴力へ駆り立てる戦の神でもあった。キリスト教の宣教とともに悪魔と同定され、イグボ語聖書でも悪魔の名に用いられている。
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解説
概要
エクウェンスは、ナイジェリアのイグボの人々の伝承に語られるトリックスターの霊で、混乱をもたらす。取引と亀を司るアルシ(神)として働き、交易と交渉に長け、難しい商いの場で導きを求めて呼び出される。人を暴力へと駆り立てる霊ともみなされ、戦士を戦いに導く戦の神でもあった。伴はオグブナバリであった。アフリカの伝承のうち、イグボの信仰に属する。
悪魔の訳語
エクウェンスは、もともと悪魔とみなされていたわけではない。伝統的なイグボの考え方では、エクウェンスはほかの存在すべてに対立する悪の力という位置にはない。キリスト教の広まりとともに、宣教師はエクウェンスをサタンとして表すようになり、この神格の恵み深い側面は退けられた。今日、イグボ語の聖書でも悪魔はエクウェンスの名で訳されている。
一方、至高神チュクウの名はキリスト教の神の訳語となった。ヨルバのエシュにも、トリックスターの神が宣教師によって悪魔と同定された例がある。
図像と象徴
固有の図像は伝わらず、本サイトも主画像を掲げない。亀と結びつけられ、イグボの民話では亀が狡知に長けたトリックスターとして活躍する。
系譜と関係
チュクウを頂点とするイグボの神々に属し、オグブナバリを伴とする。
文化的足跡
ダミアン・オパタは『イグボの想像力のなかのエクウェンス――英雄神かキリスト教の悪魔か』(2005年)で、この神格の変容を論じた。
なおこれらの宗教は今日も信仰されている生きた伝統であり、本項の記述はその神格の伝承と図像に関する学術的な整理である。
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領分・別名
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資料
Wikidata
Q5145744 — 骨格データの出典