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提婆達多
PLATE — देवदत्त
DHARMA · 仏教の尊格
देवदत्त

提婆達多

デーヴァダッタ · 提婆 · 調達

大地に呑まれる提婆達多/CC BY 2.0 CC BY 2.0

釈迦の従兄弟で弟子だったが教団の主導権を求めて分裂し、釈迦の殺害を三度企てた。五逆罪の二つを犯し生きたまま地獄に堕ちたとされる。一方『法華経』は過去世の師であり未来に成仏すると予言する。

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解説

概要

提婆達多(だいばだった、梵・巴 Devadatta)は、釈迦の弟子で、のちに違背したとされる人物である。厳格な生活規則を定め、釈迦仏の仏教から分離した彼のサンガ・デーヴァダッタ派は、後世にまで存続した。

デーヴァダッタという名前は、インドにおいてはごくありふれた名前であった。

人物

釈迦の弟子の一人で釈迦の従兄弟にあたるといわれ、多聞第一で有名な阿難の兄、またはヤショーダラー(釈迦の后)の兄弟とする説が一般的である。

出家して神通力を得たが、次第に教団の主導権を求めるようになった。マガダ国の王子アジャータシャトル(阿闍世)に取り入り、その支援を得た。

破僧

提婆達多は釈迦に、教団の指導権を譲るよう求めたが拒まれた。そこで五つの厳格な規則——生涯林に住むこと、乞食のみで生きること、糞掃衣のみを着ること、樹下に住むこと、魚肉を食べないこと——を定め、これを守らせるよう求めた。釈迦は「望む者は行えばよいが、強制はしない」と答えた。

提婆達多はこれを口実に、五百人の比丘を率いて教団を離れた。仏教史における最初の分裂(破僧)である。

さらに釈迦を殺そうとして、刺客を放ち、岩を落とし、酒に酔わせた象を放ったと伝えられる。いずれも失敗し、岩の破片が釈迦の足を傷つけたことが唯一の傷であった。この「出仏身血」と「破和合僧」は、五逆罪のうちの二つに数えられる。

最後は生きたまま地獄に堕ちたと伝えられる。

法華経における赦し

『法華経』提婆達多品において、釈迦は過去世において提婆達多が自らの師であり、その恩によって成仏したと明かす。そして提婆達多も未来に天王如来として成仏すると予言する。

最大の敵対者が成仏を約束されるという構成は、一切衆生の成仏を説く法華経の思想を最も鋭く示す。

図像と象徴

本サイトが掲げるのは、大地に呑まれる提婆達多を描いた図である。

法顕の『仏国記』は、7世紀のインドにデーヴァダッタ派の教団がなお存続し、過去三仏を礼拝して釈迦を礼拝しなかったと記す。敵対者の教団が千年続いたことになる。

関わる神格・伝承

釈迦の従兄弟。阿難の兄。阿闍世の支援を得た。過去七仏のうち釈迦を除く六仏を信仰した。

文化的足跡

「提婆達多」は東アジアにおいて裏切り者の代名詞となった一方、『法華経』の予言により、悪人成仏の典拠としても引かれる。

なお仏教は今日も信仰されている生きた宗教であり、本項の記述はその尊格の伝承と図像に関する学術的な整理である。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q451043 — 骨格データの出典