チェンジング・ウーマン
変わる女 · アスザー・ナードレーヘ · 白い貝の女
ナバホの創造の霊で「変わる女」。季節とともに老いては若返り、大地を表す。自らの皮からナバホ四氏族の祖を作り、太陽との双子が怪物を退治した。少女の成人儀礼キナールダーの原型。
解説
概要
チェンジング・ウーマン(ナバホ語 Asdzą́ą́ Nádleehé、「変わる女」)は、ナバホの創造の霊の一柱である。ナバホによれば、自らの身体の古い皮と山の土の包み——父が下の世界から持ってきた四枚の鹿革の袋——を用いて四組の男女を作り、これが本来のナバホの四氏族の祖となった。天と地の創造を助けた。太陽を父とする双子、怪物殺しと水のために生まれた者の母である。
英語の資料では通常チェンジング・ウーマンと呼ばれる。両親は長寿の少年と幸福の少女であり、「あらゆる命が時を通り過ぎる手段」を表す。
神話・物語
最初の男と最初の女が山の頂で、雲のなかに赤子を見つけた。これがチェンジング・ウーマンである。彼女は四日で成長し、初潮を迎えた。最初の女は儀礼を行い、これがキナールダー——少女の成人儀礼——の起源となった。
太陽と交わって双子を産む。怪物殺し(ナイェーネズガニ)と水のために生まれた者(トーバージシチニ)である。双子は父を探して旅立ち、蜘蛛の女の助言と護符を得て太陽の家に至り、武器を授かって、世界を荒らす怪物たちを退治した。
チェンジング・ウーマンは、年ごとに老いては若返る。春に若く、冬に老い、再び春に若返る。それゆえ「変わる女」である。
図像と象徴
固有の図像は伝わらず、本サイトも主画像を掲げない。ナバホの砂絵にはこの女神が描かれるが、砂絵は儀礼の終了とともに消され、記録に残すことは本来認められない。
この女神を規定するのは、周期である。季節とともに老いて若返る女が、大地そのものを表す。少女の成人儀礼キナールダーは、この女神の最初の成人を反復するものであり、儀礼のあいだ少女はチェンジング・ウーマンそのものになる。
ナバホの宗教における「祝福の道」(ホージョージー)——幸運と長寿をもたらす祈りの儀礼——において、この女神は中心に置かれる。
関わる伝承
夫は太陽、子は怪物殺しと水のために生まれた者。白い貝の女と同一視されることもある。
アパッチにも同じ女神があり、白く彩られた女と呼ばれる。ナバホとアパッチはともにアサバスカ語系であり、この女神を共有する。
文化的足跡
キナールダーは、今日もナバホの少女の成人に際して行われる。四日間の儀礼のなかで、少女は走り、トウモロコシの菓子を焼き、チェンジング・ウーマンの姿に整えられる。
なおナバホの宗教は今日も信仰されている生きた伝統であり、砂絵をはじめ儀礼の細部は部外者に公開されないものが多い。