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PLATE — БАБАЙ
SLAVI · スラヴ神話
БАБАЙ

ババイ

ババイカ · ババイコ · ボボ

夜に眠らない子ども、行いの悪い子どもをさらうとされるスラヴの夜の霊。姿はほとんど描写されず、子どもが最も恐ろしい姿を思い描くよう仕向けられている。

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解説

概要

ババイ(ロシア語 Бабай)は、スラヴの民間伝承に語られる夜の霊である。夜に眠らない子ども、行いの悪い子どもをさらっていくとされる。

ババイカ(Бабайка)、ババイコ(ウクライナ語 Бабайко)、ボボ(ボバク、ベボク。ポーランド語)とも呼ばれる。これらの語は女性形の同類を指す場合もある。

ヨーロッパ各地に見られる「子どもをさらう夜の存在」の一系統にあたる。

登場する物語

ババイの姿はほとんど描写されない。これは意図的である。描写しないことで、子どもは自分にとって最も恐ろしい姿を思い描くことになる。

それでも語られる場合には、真っ黒で腰の曲がった老人とされる。何らかの身体の欠損——口がきけない、腕がない、脚が悪い——を伴う。袋と杖を持つ。

住処は森、沼、あるいは庭である。夜になると通りをさまよい、道で出会った者を袋に入れる。家の近くを歩くときは窓の際に立って子どもを見張る。子どもが起きていれば、衣擦れの音、歯ぎしり、窓を叩く音といった恐ろしい物音を立てはじめる。ババイは子どものベッドの下に隠れていることもあり、目を覚ましたり起き上がったりすれば連れ去るという。

ババイは子守唄にしばしば現れる。たいていは「この子のところへは来ないでおくれ」という趣旨の文句を伴う。

図像と象徴

図像は伝わらず、本サイトも主画像を掲げない。姿が描かれないことがこの存在の本質であるから、これは資料の欠落というより性格の反映である。

袋と杖という持物だけが定型である。袋は子どもを入れるためのもので、杖は老人であることの徴でもあり、追い立てる道具でもある。身体の欠損が繰り返し語られるのも、正常な人間との差を一点だけ示すためであろう。

象徴として押さえたいのは、この存在が寝かしつけのためにのみ存在するという点である。神話上の役割も、祭祀も、系譜もない。夜に眠らせるという、家庭内の実務のために語られる存在である。同じ機能を担う存在は各地にあり、ポーランドのベボク、英語圏のブギーマン、日本の「なまはげ」に近い役割を持つ来訪者もその系列に数えられる。

関わる伝承

語の由来はチュルク語系とみられる。同義語のババとともに、タタール語で「祖父」「老人」を意味する語からの借用と解される。

同じスラヴ圏の家の霊としてはドモヴォーイがいるが、こちらは家を守る側にある。ババイは外からやって来て連れ去る側であり、両者の役割は対をなす。

文化的足跡

ババイは、ロシアとウクライナで今も子どもに語られる存在である。子守唄の文句として口承のうちに生きており、アニメーションの題材にもなった。ウクライナのウクラニマフィルムは2014年に『ババイ』と題する子ども向けアニメーション映画を制作し、翌年にはシリーズも発表している。

神話が文書に残らなくても、育児の実践のなかでは伝わり続ける。ババイのような存在について書かれた記録が乏しいのは、それが書き留めるようなものと考えられていなかったからにほかならない。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q12664772 — 骨格データの出典
Commons
Babay — 図像カテゴリ