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PERSIA · ペルシア神話
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アパオシャ

アポーシュ · アパオシャ · Apaoša

ゾロアスター教に伝わる旱魃の魔。毛のない黒馬の姿をとり、雨の神ティシュトリヤと戦って一度は勝つが、供犠に力を得た神に敗れる。

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解説

概要

アパオシャ(アヴェスター語 apaoša)は、ゾロアスター教に伝わる旱魃の魔である。名は「水を妨げる者」と解されている。毛のない、真っ黒な馬の姿をとって天を駆け、地上に旱魃をもたらすとされた。

登場する物語

この魔が現れるのは、ティシュタル・ヤシュトが伝える一つの戦いにおいてである。雨をもたらす神ティシュトリヤは輝く白馬の姿をとり、この魔は恐ろしい黒馬の姿をとって、水辺で相まみえる。三日三晩の戦いののち、優位に立ったのはアパオシャであった。ティシュトリヤの側に力が足りなかったのは、人からの祈りと供犠が乏しかったためである。

窮した神が呼ばわると、アフラ・マズダー自らが供犠を捧げた。力を得たティシュトリヤはこの魔を退け、雨は旱いた畑と牧草地へ流れ落ちる。旱魃の魔を打ち負かすのは神の強さではなく、人が神に捧げる祈りと供物である——この物語の眼目はそこにあり、アパオシャはその論を成り立たせるために必要な敵役として置かれている。

図像と象徴

この魔を表した古代の造形は伝わらない。本サイトが主画像を掲げないのはこのためである。語られる姿は、雨の神と同じく馬である。白と黒、毛のあるものと毛のないもの——同じ形を色と質感で善悪に振り分けるこの構えは、アヴェスターの描写に繰りかえし見られる。姿を変えるのではなく、同じ姿の裏返しとして悪を置く点に特徴がある。

関係する存在

アンラ・マンユの側に属し、ティシュトリヤの宿敵とされる。旱魃という災いを、天体の運行と結びついた神と魔の勝敗として説明するこの構図は、雨季の到来を待つ古代イランの暮らしに直結していた。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q206655 — 骨格データの出典