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アンゲローナ
PLATE — ANGERONA
ROMA · ローマ神話
ANGERONA

アンゲローナ

アンゲロナ · アンゲローニア · Angerona

ウィーン・シェーンブルン宮殿庭園のアンゲローナ像/CC BY-SA 4.0 CC BY-SA 4.0

ローマの沈黙の女神で、敵に知られてはならない都市の秘密の名を守る。口を封じた像で表され、冬至(12月21日)に祀られた。苦痛や咽頭炎から救う女神ともされる。

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解説

概要

アンゲローナ(Angerona、アンゲローニアとも)は、古代ローマの女神で、その名と職能はさまざまに説明される。ときに女神フェーローニアと同一視される。

性格

古代の権威によれば、人を苦痛と悲しみから解放する女神、あるいはローマ人とその家畜をアンギナ(咽頭炎)から救う女神であった。またローマの守護女神であり、都市の聖なる名の守り手であった。その名は敵に明かされないよう口にしてはならなかった。

ローマには公の名「ローマ」のほかに、口外を禁じられた秘密の名があるとされた。アンゲローナはこの名を守る女神であり、それゆえ沈黙の女神である。

12月21日——冬至——のディーウァーリアあるいはアンゲローナーリアがその祭であった。この日、神官はウォルーピア(快楽)の祠で犠牲を捧げた。ウォルーピアの祠にアンゲローナの像が置かれていたことから、両女神は結びつけられる。

図像と象徴

本サイトが掲げるのは、ウィーンのシェーンブルン宮殿庭園のアンゲローナ像である。

口に指を当て、封じられた口を持つ女の姿で表される。マクロビウスによれば、口を布で縛り封じた像であった。沈黙の身振りが、この女神の唯一の図像上の特徴である。

冬至の祭という点も注目される。一年で最も夜の長い日に、沈黙の女神が祀られる。太陽が再び昇り始める転換点に、秘密を守る神が置かれている。

名の語源は不明で、アンゴル(苦悩)、アンギナ(咽頭炎)、アンゲレ(締めつける)などが提案されている。「苦しみから解放する」という職能は、これらの民間語源に基づく。

関わる神格・伝承

フェーローニアと同一視される。ウォルーピアと結びつく。

ローマの秘密の名を守るという職能は、ハルポクラテース——口に指を当てる沈黙の神——との図像上の類似から、ヘレニズム期の影響も考えられる。

文化的足跡

ローマの秘密の名については、古代から詮索され、「アモル」(ローマの逆綴り)、「フローラ」、「ウァレンティア」などが候補として挙げられた。いずれも確証はない。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q538339 — 骨格データの出典