室町時代から江戸初期にかけて作られた、短編の絵入り物語の総称。作者は多く不詳で、公家物・僧侶物・武家物・異類物など主題は幅広い。享保年間に渋川清右衛門が二十三編を『御伽文庫』として刊行し、「御伽草子」の呼称はこれに由来する。一寸法師・浦島太郎・物くさ太郎などの昔話、酒呑童子退治のような妖怪譚は、この形式を通じて広く庶民に行き渡り、以後の造形と筋立てを規定した。中世の口承と近世の出版とを橋渡しした位置にある。
GLOSSARIUM · OTOGI-ZŌSHI
室町時代から江戸初期にかけて作られた、短編の絵入り物語の総称。作者は多く不詳で、公家物・僧侶物・武家物・異類物など主題は幅広い。享保年間に渋川清右衛門が二十三編を『御伽文庫』として刊行し、「御伽草子」の呼称はこれに由来する。一寸法師・浦島太郎・物くさ太郎などの昔話、酒呑童子退治のような妖怪譚は、この形式を通じて広く庶民に行き渡り、以後の造形と筋立てを規定した。中世の口承と近世の出版とを橋渡しした位置にある。