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GLOSSARIUM · MATER VERBORUM

マーテル・ウェルボールム

13世紀のボヘミアで作られたラテン語の語彙集写本。19世紀初頭に余白の古チェコ語注記が「発見」され、スラヴの神名をギリシア・ローマの神に対応させる稀少な史料として重んじられた。しかし1877年、バウムとパテラの筆跡・インク調査により、これらの注記の多くは写本を世に出したヴァーツラフ・ハンカによる後代の書き入れであることが示された。スラヴ神話研究における偽作の代表例であり、この写本のみに依拠する神名や対応関係は、現在では史料として用いられない。ポラーブの女神シワを「穀物の女神ケレース」と註した一行が、後世の豊穣女神像を生んだのはその一例である。

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