エジプト語 kꜣ-mwt.f、「己が母の牡牛」を意味する称号。母である女神に自ら子を宿らせ、その子として生まれ直す——父も自分、子も自分という循環を言い表す。もとはミンの称号で、アメンがミンの神学を取り込むとアメン・ミンにも用いられ、ホルスにも与えられた。始まりを他に負わない神であるという主張であり、テーベ三柱神のように父・母・子で組まれた神群が、実のところ一柱の神の分割として説明されうる根拠にもなる。牡牛は力と生殖の徴であって、この語ではただの比喩ではなく神学の要をなしている。
GLOSSARIUM · KAMUTEF