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百怪図巻

江戸中期の画家・佐脇嵩之(1707〜1772)が元文2年(1737年)に描いた妖怪絵巻。全三十図を一体ずつ並べて名を添える図鑑的な構成をとる。奥書によれば狩野元信の筆と伝えられた写本をさらに模写したもので、制作年が明らかであり同構成の類例も複数あることから、妖怪絵巻研究の基準となる作例とされる。福岡市博物館蔵。鳥山石燕の『画図百鬼夜行』に載る妖怪の多くはこの系統の絵巻に対応するが、「あか口」が赤舌、「ぬけくび」が「飛頭蛮」となるように名を改められた例が少なくなく、「髪切り」は網切に置き換わっており、江戸の妖怪がどう名を得ていったかを追える資料でもある。

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