テオニム THEONYM · 世界神話アーカイブ 神格を検索
PLATE — WNG
AEGYPTVS · エジプト神話
WNG

ウェネグ

ウェネグ · ウネグ · Weneg

天空と死の神で、大地を「大いなる混沌」から守るとされた。『ピラミッド・テキスト』に「ラーの子」として現れる。「ウェネグの花」と呼ばれる記号のみで表され、第二王朝の王名との関係が議論されている。

01

解説

概要

ウェネグ(wng / Weneg、ウネグとも)は、天と死に関わる古代エジプトの神である。「ラーの子」と呼ばれ、天を支え、大地を治めて、世界が混沌に呑まれるのを防ぐ者とされた。

神話・物語

神としての確かな記録は、第6王朝の王たちのピラミッドに刻まれた『ピラミッド・テキスト』に始まる。そこでウェネグは、死んだ王そのものの名としても呼ばれる。第363章は、太陽神ラーに向かって、愛する従者である「ウェネグ植物」を渡すように王を天の舟で向こう岸へ渡してほしいと願う。第476章では、王は「ウェネグ植物、ラーの子」であり、天を支え、大地を治める者だと宣言される。

こうした章句から、ウェネグは王の昇天を保証する神であると同時に、天と地の区別を保つ宇宙の番人として理解されてきた。その働きが崩れれば、世界は創造以前の混沌へ戻る。

図像と象徴

人や動物の姿で表された確かな例はなく、名を書くのに使われる「ウェネグの花」と呼ばれる文字だけが知られる。数本の茎から花のような形が立ち上がる記号だが、実際に何の植物を表すのかは分かっていない。

系譜と関係

ピラミッド・テキストの呼びかけのとおり、ラーの子とされる。それ以外の系譜は伝わらない。

文化的足跡

同じ「ウェネグの花」の文字は、第2王朝の王名にも現れる。この王(ウェネグ・ネブティ)が実在の一人の王なのか、同時代の別の王の別名なのかは議論が続いており、第2王朝の王統を復元するうえでの論点の一つになっている。

02

領分・別名

03

資料

Wikidata
Q946419 — 骨格データの出典