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ピロメーラー
PLATE — ΦΙΛΟΜΉΛΗ
HELLAS · ギリシア神話
ΦΙΛΟΜΉΛΗ

ピロメーラー

ピロメラ · フィロメラ · ピロメーレー

テルモス(アポローン神殿)出土の彩色テラコッタのメトープ(アテネ国立考古学博物館蔵)/CC BY-SA 4.0 CC BY-SA 4.0

テーレウスに犯され舌を切られたアテーナイの王女。織機で受けた仕打ちを織り込んで姉プロクネーに知らせ、二人でテーレウスの子を殺して食べさせた。三人は鳥に変えられ、ピロメーラーは夜鶯となった。

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解説

概要

ピロメーラー(Philomela)は、ギリシア神話の小さな人物だが、西洋の正典における文学と芸術の作品において、直接的な、また比喩的な象徴としてしばしば呼び起こされる。

アテーナイ王パンディーオーン一世とナーイアスのゼウクシッペーの二人の娘のうち妹であった。姉プロクネーは、トラーキア王テーレウスの妻であった。

神話・物語

神話にはいくつかの異本があるが、一般の描写は次のとおりである。

プロクネーは姉妹に会いたいと願い、夫テーレウスにピロメーラーを連れて来るよう頼んだ。アテーナイへ赴いたテーレウスはピロメーラーの美しさに欲情し、帰路の途上で彼女を犯した。そして告発されることを恐れ、その舌を切って森の小屋に閉じ込め、妻には「妹は死んだ」と告げた。

一年ののち、ピロメーラーは織機で自らの受けた仕打ちを織り込み、その布を姉に届けさせた。読み解いたプロクネーは妹を救い出し、復讐を決めた。

二人はテーレウスの子イテュスを殺し、その肉を料理して父に食べさせた。食べ終えたテーレウスに、プロクネーはイテュスの首を示した。

激怒したテーレウスは斧をとって姉妹を追った。神々は三人を鳥に変えた。テーレウスは戴勝(あるいは鷹)、プロクネーは燕、ピロメーラーは夜鶯(ナイチンゲール)になったという。

ローマの入れ替え。 ラテン語の伝統では、ピロメーラーが夜鶯、プロクネーが燕とされる。ギリシアの伝統ではこれが逆であった。舌を切られた妹が最も美しい声で鳴く鳥になるという逆説から、ローマの版が広く受け入れられた。

図像と象徴

本サイトが掲げるのは、テルモス(アポローン神殿)出土の彩色テラコッタのメトープである(アテネ国立考古学博物館蔵)。

奪われた声が織物によって回復されるという構造が、この物語を規定する。話せない者が、織って告げる。織物が言葉の代わりになる。

この主題により、ピロメーラーは西洋文学において「沈黙させられた者の証言」の象徴となった。

関わる神格・伝承

姉はプロクネー、義兄はテーレウス、甥はイテュス。父はパンディーオーン一世。

文化的足跡

T・S・エリオット『荒地』はこの物語を引き、シェイクスピア『タイタス・アンドロニカス』はこれを下敷きにする。「ピロメール」は英詩において夜鶯を指す雅語である。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q115449 — 骨格データの出典