オショシ
オショシ · オシュオシ · オシュオッシ
ヨルバの狩りのオリシャで、弓と矢を持ち一矢で獲物を仕留める。鉄のオグンの兄弟とされ、森に結びつく。ブラジルのカンドンブレで最も人気のあるオリシャの一柱で、リオデジャネイロでは聖セバスティアヌス、バイーアでは聖ゲオルギオスと重ねられる。
解説
概要
オショシ(ポルトガル語ではオシュオシ)は、アフリカ西部のヨルバの宗教における狩りのオリシャ(神格)である。弓と矢を手にし、一本の矢で獲物を仕留めて二本目を必要としないとされる。鉄と戦のオリシャオグンの兄弟であり、森の領域を分け合う。奴隷貿易によって大西洋を渡ったのちは、ブラジルのカンドンブレで最も人気のあるオリシャの一柱となった。
信仰
獲物を追い、見つけ出す技を司ることから、失くしたものや行方の知れない人を探すときにも祈られた。
オグンは鉄の鉈で森に道を切り開き、オショシはその森で弓を引いて獲物を得る。二柱は兄弟とされ、森に入る者は両方に祈った。薬草のオリシャオサニンも森に結びつく。ヨルバの地ではオグンほど広く知られてはいないが、ナイジェリア、ベナン、トーゴの各地で祀られている。
オショシの信仰は、奴隷とされた人々とともにブラジルへ渡った。カンドンブレでは、オショシはケトゥと呼ばれる伝統の中心的なオリシャの一柱である。重ねられるキリスト教の聖人は地域によって異なり、バイーアでは聖ゲオルギオス、リオデジャネイロでは矢に射られて殉教した聖セバスティアヌスと重ねられた。聖セバスティアヌスの祝日1月20日は、リオデジャネイロの守護聖人の日でもある。ウンバンダでは、先住民の霊カボクロと重ねられることもある。
図像と象徴
金属で弓と矢をかたどった祭具が、このオリシャのしるしとされる。主画像は、リオデジャネイロのカタクンバ公園にあるカリベ作のオショシ像である。
系譜と関係
オグンの兄弟で、オサニンと森を分け合う。
文化的足跡
オショシは、ブラジルのカンドンブレとウンバンダで最も人気のあるオリシャの一柱である。
なおこれらの宗教は今日も信仰されている生きた伝統であり、本項の記述はその神格の伝承と図像に関する学術的な整理である。