テオニム THEONYM · 世界神話アーカイブ 神格を検索
PLATE — ΛΉΛΑΝΤΟΣ
HELLAS · ギリシア神話
ΛΉΛΑΝΤΟΣ

レーラントス

レーラントス · レーラントゥス · Lelantos

ノンノス『ディオニュソス譚』にのみ現れるティーターンで、ニュンペーのアウラの父。名は「見えない者」を意味するとされ、娘の名「そよ風」と対応する。古代末期における神話創作の例である。

01

解説

概要

レーラントス(Λήλαντος / Lelantos)は、5世紀の詩人パノポリスのノンノスの叙事詩『ディオニューソス譚』にだけ名が現れるティーターンである。ニュンペーのアウラ(そよ風)の父とされる。それより古い資料には名が見えず、ノンノスが作った人物である可能性が高い。

神話・物語

『ディオニューソス譚』第48巻は、アウラの物語を語る。アウラはレーラントスとオーケアニスのペリボイアの娘で、アルテミスの狩りの仲間であった。処女を誇り、アルテミスの身体を女らしすぎると嘲ったため、女神の怒りを買う。アルテミスはネメシスに報復を頼み、ディオニューソスがアウラを恋するように仕向けた。酒に酔わされて身ごもったアウラは双子を産み、狂乱のうちに一人を殺した。残った子がイアッコスで、アテーナーに預けられ、のちエレウシースの秘儀で讃えられる神となる。

レーラントス自身についてノンノスが語るのは、娘の出自を示す一行ほどにすぎない。

名はギリシア語の動詞ランタノー(気づかれずにある)に通じると解され、「目に見えない者」を意味するとみる説がある。姿の見えない空気の動きを思わせる名が、そよ風の娘の父にふさわしく選ばれたと考えられる。

図像と象徴

固有の図像は伝わらず、本サイトも主画像を掲げない。

系譜と関係

妻はペリボイア(ペリボイアの項に挙げる、オーケアノスとテーテュースの娘)。娘はアウラ、孫はイアッコス。ティーターンに数えられるが、ヘーシオドスのティーターンの系譜には属さない。

文化的足跡

エウボイア島のレーラントス平野(カルキスとエレトリアが前7世紀頃に争った地)と同じ名である。両者の関係は明らかでない。

02

領分・別名

親・配偶者・子までを表示(全体はフル系図ページへ)。実線=主要伝承/点線=異伝・別系統。

収載データなし
収載データなし
フル系図ページを開く →
04

資料

Wikidata
Q3270327 — 骨格データの出典