テオニム THEONYM · 世界神話アーカイブ 神格を検索
ウェウェテオトル
PLATE — HUĒHUETĒOTL
AZTECA · アステカ神話
HUĒHUETĒOTL

ウェウェテオトル

ウェウェテオトル · 老いた神 · Huehueteotl

ウェウェテオトル(老いた神)の頭部/CC BY 3.0 CC BY 3.0

メソアメリカの老いた火の神。前500年頃から千年以上にわたり、背を丸めて坐し頭に火鉢を載せた香炉の形で作られ続けた。火は最も古い神であるゆえ最も老いた姿で表される。五十二年ごとの新火の儀礼の対象。

01

解説

概要

ウェウェテオトルは、コロンブス以前の諸文化の万神殿——とりわけアステカ神話と中央メキシコ地域の他の文化——に現れる老いたメソアメリカの神格である。

名はナワトル語のウェウェ(「老いた」)とテオトル(「神」)に由来する。この老いた神を、マム(「祖父」)と呼ばれるマヤの神格に結びつけるとみられる。

暦名はナウイ・アカトル(「四の葦」)である。

火の神

ウェウェテオトルは火の神である。シウテクートリと同一視されることが多いが、両者を区別する立場もある。

シウテクートリが若く華やかな火の神であるのに対し、ウェウェテオトルは老いて背を丸めた姿で表される。同じ火でも、家の炉の火と神殿の火の違いに対応するとする説がある。

図像

ウェウェテオトルの像は、メソアメリカ美術において最も古い層に属する。

前500年頃のクイクイルコ、テオティワカンから、老人が背を丸めて坐し、頭に火鉢を載せた形の香炉が多数出土している。皺の刻まれた顔、歯の抜けた口、痩せた身体が特徴である。

頭上の火鉢に実際に火を焚く。神像が香炉として機能する。

この形式は千年以上にわたって作り続けられ、アステカ期まで続いた。メソアメリカで最も長く継続した神像の型の一つである。

新火の儀礼

五十二年ごとに営まれる新火の儀礼において、すべての火が消され、犠牲者の胸に新しい火が起こされた。この儀礼は火の神に捧げられた。

火が絶えることは世界の終わりを意味し、新しい火が起こることで次の五十二年が始まる。

図像と象徴

本サイトが掲げるのは、ウェウェテオトルの老いた神の頭部である。

老いていることが、この神を規定する。火は最も古い神であり、それゆえ最も老いた姿で表される。

関わる神格・伝承

シウテクートリと同一視される。マヤのマム(祖父)神格と結びつく。

文化的足跡

テオティワカンとクイクイルコ出土のウェウェテオトル香炉は、メキシコ国立人類学博物館の代表的な展示物である。

02

領分・別名

03

資料

Wikidata
Q1471691 — 骨格データの出典