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ブービュリー
PLATE — BOOBRIE
CELTAE · ケルト神話
BOOBRIE

ブービュリー

ブービュリー · Boobrie

オーレ・ヴォルム PUBLIC DOMAIN

スコットランド西岸の湖に住む変身する存在。鵜に似た巨大な水鳥の姿をとり、船で運ばれる家畜を襲う。海での家畜の損失を説明する。19世紀のゲール語口承の採集に記録された。絶滅した大型海鳥オオウミガラスの記憶との関係が指摘される。

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解説

概要

ブービュリーは、ケルトのスコットランド西岸の伝承で、湖に住むとされる姿を変える存在である。ふだんは鵜やハシグロアビに似た巨大な水鳥の姿をとり、水牛など別の姿で現れることもある。船で運ばれる羊や子牛を襲って奪うと恐れられた。

信仰

ブービュリーは黒い身体に白い首の輪を持ち、大きな水かきのある足と角のような嘴をした巨鳥で、牡牛の吼えるような声で鳴くという。ヘブリディーズ諸島など島々の多いスコットランド西岸では、家畜を船で運ぶことが多く、その途中で羊や子牛を奪うとされた。水の牡牛の姿をとることもある点で、ケルピーなどの水の馬と通じる。

ブービュリーの伝承は、J・F・キャンベルが19世紀にゲール語の口承を集めた『西ハイランドの民話』(1860〜62年)に記録された。特定の湖に結びついた、具体的な目撃談の形で語られている。

北大西洋には、かつてオオウミガラスという飛べない大型の海鳥がいた。スコットランドにも生息していたが、19世紀半ばに絶滅した。1840年頃には、セント・キルダ島で捕らえられた一羽が「魔女」として殺されたという記録もある。こうした大型の水鳥の記憶がブービュリーの伝承に関わっているとする説もあるが、確かなことは言えない。

図像と象徴

固有の図像は伝わらない。主画像は、オーレ・ヴォルムが描いたオオウミガラスの図(1655年)で、ブービュリーそのものを表したものではない。

系譜と関係

ケルピー、イッハ・ウィシュゲとともに、スコットランドの水の怪異の系列をなす。

なおケルトの伝承は今日も語り継がれており、本項の記述はその伝承に関する学術的な整理である。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q2748219 — 骨格データの出典